日本音楽著作権協会(JASRAC)が新プラットフォーム「GDSDX」をリリース

日本音楽著作権協会(JASRAC)が、新たなプラットフォーム「GDSDX」をリリースしました。このプラットフォームは、主要なデジタル配信サービスのコンテンツ情報と楽曲情報を共有・交換するためのもので、特にアジア地域での楽曲特定の問題を解決することを目指している…

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日本音楽著作権協会(JASRAC)が、新たなプラットフォーム「GDSDX」をリリースしました。このプラットフォームは、主要なデジタル配信サービスのコンテンツ情報と楽曲情報を共有・交換するためのもので、特にアジア地域での楽曲特定の問題を解決することを目指しているとのこと。

GDSDXは、デジタルサービスプロバイダ(DSP)からJASRACなどの著作権管理団体に報告される、配信楽曲IDと音源情報(ISRC)をキーとして、各著作権管理団体の管理楽曲の情報を関連付けたデータベースとなっています。これにより、楽曲のタイトルが現地表記に変換された場合でも、GDSDXを通じて正確に楽曲を特定することが可能となります。

また、GDSDXは国際標準音楽作品コード(ISWC)や作品届けのデータとも関連付けが行われることで、各団体が行う分配までの作業効率を高めることが可能となります。

GDSDXのリリースは、YouTubeに対してJASRACが管理する43万件の楽曲情報と、他のプロジェクト参加4団体の楽曲を合わせた合計140万件の楽曲情報を含んでスタートしました。今後は、Apple、Spotify、TikTokなどのYouTube以外の配信サービスにも対応を拡大していく予定。

GDSDXは、アジア・太平洋地域のポータルシステムとして運用をスタートし、今後はCISACと連携しながら参加団体を拡大していく計画で、楽曲特定の精度を高め、世界中の音楽クリエイター・権利者がより精緻な使用料分配を受けられるようになることを目指しているとのこと。

《浜崎 正己》

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浜崎 正己

浜崎 正己

メディアの立ち上げと運用を支援する(株)メディアインキュベート の代表。1988年千葉県生まれ。Twitter : https://twitter.com/masaki_hamasaki

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