データ重視の台湾の女性向けメディア「Womany」が日本展開を準備・・・台湾社会の変化は他国でも参考になる

本記事はアジアのメディアをテーマにしたSpliceによる「Informed by data, Taiwan’s female-focused media startup Womany preps Asia expansion」をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの元翻訳して掲載するものです。 Womanyの台北市にある3階建てのオフィススペー…

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<p>台湾に拠点を置く「女人迷」(Womany)はジェンダー問題に焦点を当てた地域メディアとしての地位を確立しつつある Photo by Antonia Timmerman</p>
  • <p>台湾に拠点を置く「女人迷」(Womany)はジェンダー問題に焦点を当てた地域メディアとしての地位を確立しつつある Photo by Antonia Timmerman</p>
  • データ重視の台湾の女性向けメディア「Womany」が日本展開を準備・・・台湾社会の変化は他国でも参考になる

本記事はアジアのメディアをテーマにしたSpliceによる「Informed by data, Taiwan’s female-focused media startup Womany preps Asia expansion」をクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの元翻訳して掲載するものです。

Womanyの台北市にある3階建てのオフィススペースのガラス窓には、「Women are many. You are the only」というスローガンが書かれています。

オフィスには大きな窓があり、明るく開放的な雰囲気です。また、オフィスで目を引くのはその色彩です。オフィスは黒と白を基調とした空間になっており、これは陰陽の関係と、ジェンダーとセクシュアリティの流動性を表現しています。

9年前に設立されたこのメディアグループは、台湾の女性問題やジェンダー問題に関する社会的な問題の認知に貢献してきましたが、今年はアジア全域でビジネスを展開したいと考えているようです。

同社は、収集したデータを元に読者のニーズを判断しそれに合わせたコンテンツを作成しています。この1年、Womanyは香港と日本向けのコンテンツを構築・翻訳してきましたが、同時に韓国とシンガポールへの進出の機会をうかがっていました。

ミッション

Womanyは、女性問題に関連したコンテンツを投稿するFacebookページとして誕生しました。また、会社のミッションを、ジェンダー教育を推進し社会のジェンダー問題への関心を高めることとしています。また、特に、夫を見つけて子供を産み、美の基準を守ることが女性の役割であるという台湾に根付くステレオタイプな考えを変えたいと考えています。

台湾はこの10年で大きく変化しました。2020年初頭には、台湾では未婚で子供のいない女性総統が2度も就任し、また台湾政府はアジアで初めて同性婚を合法化した政府となりました。

現在、30名のフルタイムスタッフを擁するWomanyは、広告(主にバナーや広告掲載)とWomany Shopで販売される商品で収益を上げています。また、毎年開催される「I Love Myself」や「#CodeforGender」、「Global Women Impact Summit」などのイベントを開催しています。

「私たちは、あらゆる分野をカバーしたいと考えています。また、私たちは、ジェンダーが難しいテーマではないことを伝えるために時間を費やしています」と共同設立者兼チーフデータオフィサーのターニャ・チェン氏は言いました。

Womanyのウェブサイト

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《Splice》

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Spliceはメディアトランスフォーメーションを目指すシンガポールを拠点とするスタートアップです。ウェブサイトやイベント運営を通じて、アジアのメディア変革を支援します。

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