「デジタルメディアに挑戦する人々の学びの場」としてMedia Innovation Academyを開設いたしました。7月18日(木)にメディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」をテーマとしたイベントを開催いたします。
登壇者でもある株式会社Omnibus 鬼澤 絵美 氏にメディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」についてお尋ねしました。

鬼澤 絵美 氏のご経歴は下記の通りです。
株式会社メディアインキュベート 副社長 / 株式会社Omnibus 代表取締役社長
リクルートライフスタイルから前職のF1女性層に特化した老舗のインフルエンサーマーケティング 会社へ転職しインスタグラマーやブロガーをメインとし、F1女性層がターゲットのナショナルブランド~ニッチブランドまで様々な規模感のインフルエンサーマーケティング に携わる。
現在は、株式会社メディアインキュベートにて某WEBメディアにけるメディア特化のインフルエンサーの組織化&事業化支援も行っている他、ワイン・LGBTQ・子どもをテーマに事業展開を行う(株)Omnibusを11月に設立。
―――これまでの経歴と簡単に自己紹介をお願いします
1983年茨城県水戸市出身で、株式会社メディアインキュベート副社長 兼 株式会社Omnibus CEOを務めています。
”一つの出会いが、一人の未来を変える”をキーワードに、社会事業を行っていて、10代の時の原体験から、主にこどもに関する社会課題について関心を抱きカンボジアを訪問しました。ストリートチルドレンの子ども達や、現地の活動家・非営利団体関係者との対話を通して、日本の支援の在り方への懸念を持ったのと同時に、日本の子ども達への支援が急務だと実感しました。
帰国後は、株式会社リクルートライフスタイルで広告企画営業、株式会社クロスリングでインフルエンサーマーケティングプランナー兼ディレクターを経て、現職に至ります。
リクルート以前より、仕事の傍、NPOで子どもの学習支援に携わる他、子ども食堂やLGBTQコミュニティー運営者との交流などを通し、居場所づくりだけでなく、”味方づくり”が必要だと、2019年7月5日に、大人がこどもの見方を学べるサロン「こどものミカタ」を開設しました。

併せてWEBメディア「こどものミライ」総合企画プロデューサーに就任しました。現在はプログラミング教育に特化した「こどものミライ」ですが、今後は教育全般にコンテンツを拡充&無料学習コンテンツを通して親子コミュニケーションを図れる仕掛けづくりも予定しています。
―――現在、携わられているお仕事について教えてください
株式会社メディアインキュベートでは出版社様が運営する様々なWEBメディアのサポートをしています。営業支援の他、前職のインフルエンサーマーケティング会社での知見を活かし、メディア特化のインフルエンサー組織化支援およびセミナー講師なども行なっています。
株式会社Omnibusでは、オンラインサロン「こどものミカタ」主宰&WEBメディア「こどものミライ」の総合企画プロデューサーとして活動しています。

―――なぜその仕事に携わることになったのでしょうか
リクルート以前より社会事業での起業を考えており、働きながら起業するのに最適な働き方を模索していた時に、メディアインキュベートの浜崎社長に相談。「起業家を輩出したい」という社長の思いと、私の希望と、タイミングがマッチし、メディアインキュベートへ入社しました。入社後、株式会社Omnibusも設立させて頂き現在に至ります。
―――その仕事の魅力はなんですか
多種多様な方に出会えることによる刺激を受けています。複数のメディアサポートをする上でメディア関係者の方々は勿論、サポートにあたっては外部リソースを検討の際に様々な企業の方にお会いすることもあります。
また新たに設立させていただいたOmnibusでは、スタートアップだからこそより様々な方にコンタクトを取り、お会いする機会も多いですし、何より浜崎社長の人脈が凄くて、自分の力では絶対に会えないような人にも会えたりします。
そのため、その都度自分の未熟さを感じられるというと変ですが、自己評価を見誤ることなく、まだまだ頑張らなきゃと良い意味でのプレッシャーを常に感じられることができるのも魅力かもしれません。
―――メディアが果たすべき役割についてどう思いますか
メディアが果たすべき役割としては、個人的に、こうあって欲しいと思うことと、まさに私が「こどものミライ」でこれからチャレンジしようと思っていることがあります。それは、単なる情報発信源ではなくコミュニケーション創出源となることです。
メディアからユーザーへの一方通行な発信で終わるのではなく、メディアとユーザー間や、ユーザーとさらにその先にいるユーザーの家族、友人間でのコミュニケーションを生み出すことができるのではないでしょうか。
―――メディアのマネタイズ方法についてご意見を聞かせてください
メディアに付随するEC、リアル店舗など、ユーザーへ有形・無形とわずにダイレクト販売できる仕組みを作っているところが徐々に増えてきていると思います。
これからは、メディア資産をストック型ビジネスにどう落とし込むかが大切です。その際、外部とのコラボが必要になってくると思います。バーティカルで、専門性のあるメディアと専門学校のコラボだったり、メディアとNPOなどのコラボも社会的意義を持ちつつ、ストック型ビジネスとしてマネタイズが可能だと思います。
―――メディアの運営のコツについてご意見を聞かせてください
コツというより、あくまでサポートさせていただいてる中での気づきなのですが、歴史の長いメディアさんほど「うちのメディアはこういう世界観で、こういうユーザーです」というのがあると思います。
でも時代とともにユーザー層のニーズが変わっていることに気付きにくくなっている気がします。
例えばローンチ当初は、世界観にターゲットとした20代女性が集まってきても、当たり前ですが10年経ったらその方々は30代になってしまいます。ターゲットとしている20代のニーズも大なり小なり変わりますよね。
その変化に合わせて世界観なり、用意するマネタイズメニューなりを変えていく必要があると思いますが、その為には、自分のメディアに固執しないこと、時には離れて外部の視点で見てみると良いかもと思います。
―――メディアの新規事業についてご意見を聞かせてください
今、女子高生がLINEではなくInstagramでやり取りをしていたり、位置情報アプリがジワジワときています。
若い人たちは、遠くの誰かとたくさん繋がるというよりも、身近な特定の友人との繋がりを深めていく傾向にあるのではないでしょうか。
そのツールとしてSNSやアプリが活用されているのを見ると、今後はリアルなコミュニケーションをいかに創出できるか、がポイントだと思います。それにはオフラインをうまく組み合わせていくことが重要なのではないでしょうか。
―――メディアの未来はどうなっていくと思いますか
マイクロターゲティングできるメディアは生き残れると思いますが、ライフスタイルメディアとか、対象が広すぎるメディアの共存共栄は難しいと思います。
また、時代の変化に合わせた新規事業創出が容易になるようにする為にもメディア作りの段階から、どういう資産を形成しておくか?その為にどういうコンテンツ、仕掛けを用意するか?といった逆算でメディア作りをしている所は常に先をいっていると思いますし、面白い取り組みも増えてますよね。
何れにしても、情報メディアの時代ではなくなってきているので、重複しますがメディアはコミュニケーション創出源になっていくのでは?と期待も込めて思っています。
―――イベントにいらっしゃる方々へのメッセージをお願いします
「メディアマネタイズでこどもの可能性の格差を埋める」という社会事業に取り組んでいます。
当日は、そのお話ができたらと思っています。興味あってもなくても、他の登壇者様は凄い方々ばかりなのでどうぞ楽しみにしていてください。
Media Innovation Academy #1 業界TOPリーダー18名が集結!メディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」研究会

株式会社イードが運営するMedia Innovation が、「デジタルメディアに挑戦する人々の学びの場」としてMedia Innovation Academyを開設いたしました。リアルな交流、協業が生まれることを目的としており、オンライン、オフライン合わせたコミュニティを形成していきます。
今回のイベントは下記18社の方々に5分ほどプレゼンいただき、その後、メディアの「マネタイズ」「新規事業」「運用」をテーマに、座談会を実施いたします。
アドテクノロジー、テレビ・雑誌・新聞のデジタルメディア、メディア業界のオープンイノベーション、メディア担当者が知っておくべきマーケティングのテクノロジー、ブロックチェーンなどの新規ビジネス、メディア起点の横展開、顧客データを活用したメディアビジネス、海外メディアの動向、カテゴリー特化のバーティカルメディア、インフルエンサービジネス、メディアが行うオンラインサロン、メディア業界の再編ファンド、など、盛り沢山の内容でお送りいたします。
■概要
日時 2019年7月18日 (木) 19:00 – 22:00
会場 Speee Lounge:〒106-0032 東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル4階
(東京メトロ日比谷線、都営大江戸線六本木駅、4a、6番出口から徒歩7分)
主催 株式会社イード/ 株式会社メディアインキュベート
■スケジュール
18:30 開場
19:00 開演、主催者挨拶
19:05 各登壇者からプレゼンテーション(16社)
20:30 パネルディスカッション
21:15 懇親会(軽食とドリンクを用意します)
22:00 終了