ポート株式会社は、株式会社リブセンスが簡易分割で新設する「就活会議」の継承子会社の全株式を取得することで合意したと発表しました。ポートはバーティカルメディア事業を展開し、人材領域では「キャリアパーク!」「就活の未来」「イベカツ」というメディアやイベント事業を展開しています。
リブセンスが展開する「就活会議」は企業のエントリーシートや面接などの口コミを提供、1学年で約18万人の会員を抱えているとのことです。これにポートが運営する「キャリアパーク!」の会員を合算すると就職活動生の約2/3に当たる約46万人となり、有数の規模を誇る事になります。また、就活対策情報の網羅性向上や、顧客への送客効率の向上に繋がるとしています。
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ポートによれば新卒採用支援事業や人手不足や就活方法の多様化によって市場規模が拡大していて、2014年に840億円だったのが、2019年には1354億人になっているそうです。また、有効求人倍率も2014年3月卒業生の3.26倍に対して、2020年3月卒業生は8.62倍にまでなっています。同社では今後もこの領域で質や規模の向上を図っていくとしています。
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また、「キャリアパーク!」では会員28万人に対して、約20億円の売上があるのに対して、「就活会議」は18万人に対して約2億円となっています。一人あたりの売上高では約7倍の差があり、これを改善することで大きなインパクトが見込めそうです。
買収金額は15億円で、主に金融機関からの借り入れで全額現金で決済する予定だとのこと。直近決算によれば同社は約23億円の現金を保有しています。譲渡実行は5月1日の予定。