東証マザーズ上場のクリーマが成長可能性に関する資料を公開。ハンドメイド作品を売買できるマーケットを軸に関連サービスが連携する「経済圏」を構築する計画をアピールした。
注目するポイント:コロナ禍でハンドメイド市場には追い風が吹いた。クリエイター支援なども含めた巨大な潜在市場を見据え、クリエイターとの共存共栄を目指して新サービスを育成する。
ハンドメイドマーケットプレイス「Creema」を運営。中国語圏にも進出を果たし、登録クリエイター数は22万人、年間流通総額は154億円(2021年2月期)と、GMOペパボの「minne(2020年12月期に149億円)」と肉薄する。
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マーケットプレイス(例:売買手数料)とプラットフォーム(例:広告)、イベント・ストア収入が柱。2021年2月期はオフライン領域が苦戦し、オンライン領域が大幅に上回る拡大となった。
全社売上高は前年比36%増の20.6億円、営業利益は2.3億円と黒字化。巣ごもり消費を追い風に、今期の流通総額は162億円を見込む。
クリーマによると、国内ハンドメイドマーケットプレイスの潜在市場規模は1,400億円。素材販売やスキル習得のための教室など関連市場は約1.9兆円にのぼるとし、新サービスを順次投入する。マーケットプレイスを核にした「経済圏」を構築していく。
具体的にはクリエイターが資金を募れるクラウドファンディングサービスを今期にスタートしたほか、レッスン動画販売プラットフォーム「FANTIST」を買収。来期以降、新サービス群への戦略投資を加速する計画だ。
(記事提供元: 経済をシンプルに解説するStrainer)