ポート、スモールバーティカル戦略を転換・・・主要な就活とカードローンに絞り複数メディアを売却

メディア事業を展開するポートは、複数の買収を通じて展開してきた、スモールバーティカル戦略を転換し、主軸である就活、カードローン、新規事業に注力していくと明らかにしました。前年度は数百万円~数千万円の小型M&Aで10メディアを買収してきましたが、一部は売却…

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ポート、スモールバーティカル戦略を転換・・・主要な就活とカードローンに絞り複数メディアを売却
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メディア事業を展開するポートは、複数の買収を通じて展開してきた、スモールバーティカル戦略を転換し、主軸である就活、カードローン、新規事業に注力していくと明らかにしました。前年度は数百万円~数千万円の小型M&Aで10メディアを買収してきましたが、一部は売却したとのことです。

同社はスモールバーティカル戦略のPros/Consとして、収益貢献が高く分散投資になるためリスクが低いとする一方、小規模で投資余地が小さく爆発的な成長が見込めない、サイト数が増加し非効率になると指摘。これまでに実績があり、勝算のある就活とカードローン領域に絞り、メディカルは新規事業として継続していく方針を打ち出しています。

また、これに当たって中期的に柱にならない小規模サービスからの撤退や売却を進めるとしていて、キャリア領域の「キャリアパーク転職」「エージェントBOX」、ファイナンス領域の「ミツカル保険」、メディカル領域の「オンラインクリニック」「Doctor’s Diet」、リーガル領域の「債務整理の森」「交通事故示談交渉の森」を整理対象としています。

このうち「エージェントBOX」「ミツカル保険」「債務整理の森」「交通事故示談交渉の森」の4メディアはサイブリッジグループの株式会社ピーエーに売却したようです。第3四半期の四半期報告書によれば、譲渡価格は1億6000万円で、3500万円の特別利益を計上しています。同事業の第3四半期までの業績は売上高7400万円、営業利益3800万円だったとのこと。

同社の2020年3月期(2019年4月~2020年3月)の業績は売上高41億0300万円、営業利益6億9900万円、経常利益7億0800万円、当期純利益3億8200万円でした。一部減損でソフトウェアとのれんで合わせて1億1600万円を計上しています。同時に監査法人をトーマツから東陽監査法人に変更することを公表。トーマツがIFRSに対応することが難しいと回答があったと理由に掲げていて、将来的にIFRSに移行することになりそうです。

《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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