アップルの新しい絵文字は、ネットでの世代抗争を加速させるか?

本記事はTheConversationに掲載された、イギリスのBirmingham City Universityでデジタルメディアを専門とするMark Brill教授による記事「Apple’s new emojis are more ammunition for the online generationwars」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻…

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本記事はTheConversationに掲載された、イギリスのBirmingham City Universityでデジタルメディアを専門とするMark Brill教授による記事「Apple’s new emojis are more ammunition for the online generationwars」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻訳許諾の下、掲載するものです。

ある日、私はAppleが217個の新しい絵文字をリリースするというニュースを目にした際、いつも通り学部生に、そのことについてどう思うかを尋ねました。彼らは「私たちはもうほとんど絵文字を使っていません」と嘲笑しました。Z世代の私の生徒にとって、多くの絵文字は不器用なミレニアル世代だけが使うものであり、「ミレニアル世代は絵文字の使い方を全然わかっていない。」とさらに付け加えました。

私の仕事は人々がテクノロジーをどのように使うかに焦点を当てており、10年前から絵文字の最先端を追い続けてきました。現在利用可能な絵文字は、3,353字で、毎日50億通の絵文字が実際に利用されています。今や、絵文字は重要な言語システムとなりました。

絵文字のデータベースが更新される際は通常、その時々のニーズや社会情勢を反映しています。最新のアップデートでは、新しいワクチン注射器やより多くの同性カップルの絵文字などが含まれています。

しかし、私の学部生たちによると、絵文字はまた、世代間の戦いの場でもあります。TikTokをきっかけに始まったスキニージーンズとサイドパーティングの一件のように、「泣き笑いしている絵文字😂」の人気は、オックスフォード辞書の2015年ワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれてからわずか5年後には衰えていました。

私の研究は、このような絵文字をめぐる様々な事象を説明する際に役立ちます。絵文字の持つ意味は、ユーザーによって解釈が異なるため、絵文字の利用方法は創造的で多岐に渡ります。Appleの217種類の新しい絵文字は、ポップカルチャーの流行りやデジタルトレンドに基づいていて、各世代に利用されたり、されなかったりと様々な解釈のプロセスを経ることになるでしょう。

絵文字の現状


《The Conversation》

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