凸版印刷が英国・Skymark Packaging 買収 欧州コンバーティング事業拡大へ

凸版印刷の子会社で、欧米で食品などの軟包装事業を展開するInterFlex Group(米国ノースカロライナ州)は、英国を中心に日用品などの軟包装事業を行う Skymark Packaging International Limited(英国ノースリンカンシャー・スカンソープ)を完全子会社化しました。

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凸版印刷が英国・Skymark Packaging 買収 欧州コンバーティング事業拡大へ

凸版印刷の子会社で、欧米で食品などの軟包装事業を展開するInterFlex Group(米国ノースカロライナ州)は、英国を中心に日用品などの軟包装事業を行う Skymark Packaging International Limited(英国ノースリンカンシャー・スカンソープ)を完全子会社化しました。

凸版印刷によると、世界のパッケージ市場では循環型社会の実現に向け、有限な資源を効率的に利用/再生産し、持続可能な形で循環させることが可能な環境配慮型パッケージが求められており、特に環境先進国である欧州諸国では、環境適性/リサイクル性能に優れたパッケージの需要が急速に高まっているといいます。また、同社は中期経営計画の重点施策の一つとしてグローバル市場におけるパッケージ事業の拡大に取り組んでおり、今回買収したSkymark Packagingは日用品向けパッケージに強みがあり、サステナブル包材向けに需要が高まるPP/PEフィルムの製造も行っています。凸版印刷が2021年7月に買収したInterFlexは、食品向けのパッケージが中心のため、買収した両社が欧州で強みを補完し、コンバーティング事業の展開が可能となるとしています。加えてチェコ共和国で2024年末から製造開始予定の透明蒸着バリアフィルム「GL BARRIER」をSkymark Packagingの有するコンバーティング拠点で活用することで、欧州市場で食品だけではなく、幅広い用途で需要が高まる環境適性の高いサステナブル包材を含め、包装部材の提供からパッケージ最終製品までワンストップで提供することができるようになるとしています。

今回の買収で、凸版印刷はさらにグローバルにおけるSX(Sustainable Transformation)ビジネスを加速させていくとしており、コンバーティング事業や透明蒸着バリアフィルム「GL BARRIER」のグローバル展開を加速し、2025年度までに海外パッケージ関連事業で売上高1,500億円を目指すとしています。

《Nakashima Takeharu》
Nakashima Takeharu

Nakashima Takeharu

「佐賀経済新聞」編集長。県内で開催のアジア最大級の熱気球大会では広報・メディア対応とネットコミュニケーションを担当。