Xperi Inc.の完全子会社であるTiVoは、シャープホームエレクトロニクスカンパニーオブアメリカと提携し、米国市場に本格的に参入すると発表しました。両社はこの提携により、TiVo OS搭載スマートテレビの拡大を推進します。
TiVo OSは、欧州市場で8社のパートナーと提携しており、すでに33以上のブランドでスマートテレビを展開しています。米国市場向けの第一弾シリーズとなるのが、2025年2月に発売予定のシャープのTiVo OS搭載スマートテレビです。
今回販売を開始する予定のスマートテレビは、55インチのQLEDスクリーンを採用し、Ultra HD(UHD)とハイダイナミックレンジ(HDR)、ドルビーアトモス、3つのHDMIポートを備えています。
TiVo OSプラットフォームの特徴は、直感的で包括的なアプローチによるコンテンツ管理と検索機能です。さまざまなストリーミングサービスや地上波テレビチャンネル、スポーツコンテンツを統合し、ユーザーが関心を持つ番組、映画、ライブイベントを整理してアクセスできるインターフェイスを提供します。
また、TiVo OSは、高度な検索性能とおすすめ機能も強みです。視聴習慣から学習するアルゴリズムを活用し、各ユーザーにパーソナライズされたコンテンツを提案します。
さらに、対象のスマートテレビでは、TiVo OSによる自然な音声ナビゲーションを提供。ユーザーは、コンテンツを探し回ることなく簡単な音声コマンドだけで容易に検索してアクセスでき、複雑なリモコン操作も不要です。
TiVoの中立でパーソナライズされたコンテンツファーストのアプローチは、ユーザーのニーズに合った視聴体験を提供できます。本提携により、シャープは米国テレビ市場での立場をさらに強化することが期待されます。
なお、2025年1月7日から10日にかけて開催されているCESでは、XperiおよびTiVoが展示ブースで技術を紹介しています。新しいスマートテレビ体験が、米国の消費者にどのような影響を与えるか注目されます。