株式会社PR TIMESは6月2日、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」のプレスリリースエディターに、朝日新聞社が提供する文章校正AI「Typoless(タイポレス)」と連携した新たな校正機能を実装し、同日より提供を開始しました。
今回のアップデートでは朝日新聞社が新聞製作の現場で培った校正の知見を取り入れ、約21万個の校正ルール辞書を活用できるようになります。
Typolessは朝日新聞社のメディア研究開発センターが開発した文章校正AIで、朝日新聞の膨大な記事校正履歴データを学習しています。2025年度グッドデザイン賞を受賞した実績もあります。
今回の機能強化のポイントは大きく3つです。1つ目は約21万個の校正ルール辞書の拡充で、助詞や同一接続詞の連続使用、副詞の漢字表記(「更に」→「さらに」)など、文章を読みやすくするための提案が可能になりました。
2つ目は炎上リスクや差別・ステレオタイプを助長しかねない表現の検知です。「男まさり」(性別間の優劣)や「キーマン」(特定の性別への偏り)といった、社会的な文脈における不適切な表現を検出します。
3つ目は同音異義語の使い分け支援で、「初めて」と「始めて」、「異議」と「意義」など、書き手が判断に迷いやすい表現について文脈に応じた指摘を行います。
PR TIMESは2024年9月にも校正機能のアップデートを実施しており、曜日の校正、語尾の統一、二重否定や冗長表現、誤字・脱字の検出などに対応していました。今回はその基盤の上にTypoless連携を追加した形です。
データの取り扱いについては、校正処理に必要なテキストはHTTPS/TLSで暗号化されて送信され、朝日新聞社のサーバー上に保存されることはありません。TypolessやAIモデルの学習データとしても利用されないとしています。
なお、PR TIMESには約500万件のプレスリリース発表データが蓄積されており、朝日新聞社と協議しながらプレスリリースに適した指摘ルールの選定・調整を進めています。書き手の表現意図を尊重し、修正するかどうかの最終判断は書き手に委ねる設計思想を採用しています。
朝日新聞社ビジネスソリューション部の福原裕人部長は、国内最大級のプレスリリース配信サービスであるPR TIMESのユーザーに校正の知見を届けられることへの期待を述べています。






