adjust(アジャスト)株式会社は、2020年1月から4月のグローバルでのニュースアプリ使用状況データを分析し、公表しました。
同社の調べによると、2020年上半期、消費者は急速に変化する新型コロナウイルスの状況について情報を得るために、これまで以上にニュースに注目していたことが判明。アプリマーケティングプラットフォーム「Adjust」の最新データによると、ニュースを消費するチャネルとしてより多くの人がスマートフォンを選ぶ傾向があり、また気に入ったメディアのアプリを長期間使用する可能性が高いことを示唆しています。
グローバルでのニュースアプリの使用状況を見ると、ニュースアプリの1日あたりインストール数が2020年1月から4月までに37%増加。インストール数は3月にピークを迎え、5月にほぼコロナ禍前のレベルに戻りました。1日あたりのセッション数も大幅に増加し、1月から4月の間に59%増加しました。セッション数は4月にピークに達し、翌月にはわずか13%に減少したものの、2019年や2020年初めよりもはるかに高い数値です。従来のチャネルに比べてニュースアプリの利便性に頼る人が増え、ユーザーがメディアを消費する方法が変化していることを示しているといいます。
世界各国がロックダウンや目まぐるしく変化する規制に取り組む中、Adjustのデータは地域別の傾向も明らかにしました。
日本では、世界の他の地域でも同様に、1月から4月のインストール数は23%、セッション数は44%増加し、4月から5月の間にセッション数が11%減少しました。日本でのセッション数とインストール数は4月にピークを迎えました。日本では4月に感染者の数が最も増加し、緊急事態宣言も4月に発令されたため、多くの人がニュースアプリから情報を得ようとしていたことが伺えます。
米国の1日あたりのインストール数は53%、1日あたりのセッション数は1月から4月に104%増加。4月から5月の間の1日あたりのセッション数はわずか8%の減少にとどまったことから、多くのユーザーが使用を継続しているとしています。
EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)での1日あたりのセッション数は、2020年1月から4月までの間に69%増加し、同地域のほとんどの国でロックダウンが行われた3月にピークを迎えた。ドイツとフランスでは1日あたりのセッション数が特に大きな伸びを見せ、それぞれ75%と71%増加しました。