Media Innovationでは、メディア企業の人事担当者を取材する新連載「メディア就活最前線」を開始します。新型コロナウイルスの影響で、様々な就活イベントが中止され、会社説明会や面接などもオンラインでの実施に変化しました。学生にとって「企業のリアル」を知る機会が減少している現状を受け、メディア業界の人事担当者の生の声を、インタビュー記事として連載いたします。2022年の就活生に役立つ、メディア企業のリアルをお届けします。
第1弾は、株式会社WOWOWです。総合エンターテインメント・メディアグループとして、放送・配信・イベント・映画など幅広い事業展開をおこなっています。
2022年度の採用スローガンは、「偏愛上等」。学生に語ってほしい「偏愛」とはなにか。どんな人物を求め、今後どんなエンターテインメントをつくり上げたいのか。WOWOW社員のDNAを深掘りました。
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2007年、株式会社WOWOWに中途入社。映画部での映画や海外ドラマの調達業務に携わり、映画部長、広報部長を経て、2020年8月から人事部長に就任。
目次
オンライン面接で学生の素を引き出す
―――近年の採用実績や、採用過程について教えてください。
ここ数年、新卒は毎年5~10名を採用しています。採用人数はコロナの影響を受けていません。
採用フローは、毎年変動しますが、エントリーシートを経て、Webテストや個人面接、グループ面接を実施しています。
今年はオンラインでの選考がメインになると思っています。21年卒の夏採用はオンラインでの選考がメインでした。コロナが流行する前も、地方からエントリーしてくださった方に向けて、一部オンラインでも選考をおこなっていました。
―――コロナ禍のオンライン選考はいかがでしたか。
昨年度オンラインで選考をおこなってみて、感じたのはオンラインならではの良さもあることです。対面形式だと、中には「場の圧」に圧倒されてしまう学生もいます。面接では、学生の個性を読み解きたいので、ガチガチに緊張して、自分自身のことを話せないよりも、自宅など学生にとってよりリラックスできる環境の方が自分らしさを出してもらいやすいと思っています。やはり画面越しの方が、落ち着いて話せる学生が多い印象です。
また、個人面接だと緊張してしまうものの、グループディスカッションで生き生きと議論に参加する方もいます。学生によって、「自分らしさ」を出しやすい方法は違いますので、オンラインの良さを生かしつつ、様々な場や課題にてそれを引き出して、見ていきたいと思います。
―――数年前から合同就活イベントに出演していないのはなぜですか。
近年、WOWOWはいわゆる合同説明会には参加していません。広く知っていただくよりも、WOWOWに高い熱量を持つ方とより深いコミュニケーションを取れる場を優先したいと考えています。WOWOWに興味を持ち、能動的にWOWOWのイベントに来てくれたり、WOWOWの情報を取りに来る学生を大事にしたいと思っています。例えば、インターンシップをおこなったりしております。2021年卒の学生を対象に昨年冬に、技術インターンシップを実施しました。2022年卒にも同様のインターンシップを開催予定です。
――――オンライン中心ですが、どのように「WOWOWらしさ」を表現されていますか。
弊社では入社2年目の若手社員が新卒採用を取り仕切っていますが、そんな彼女が取り仕切っているイベントのひとつがインスタライブです。
インスタライブでも、若手社員が、学生からの質問にリアルに答えています。学生に近い年齢の社員が担当している仕事や、やりがいを感じる瞬間など、共感しやすいフレッシュな視点からお伝えできたので、学生に分かりやすく「WOWOWで働くイメージ」を持ってもらえました。現在IGTVにアーカイブを公開しておりますので、ぜひご覧ください。