「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償

・地方紙の廃刊が進み、住民がSNSで情報を得る時代に。地方メディアが弱い「ニュース砂漠」では偽情報が平均の3倍に増加
・FacebookやX上の偽情報率は4~28%。選挙時には26倍に跳ね上がり、移民関連など特定テーマが狙われやすい
・資金確保された地方メディアが偽情報を検証・報道することで、拡散を防ぐ効果を発揮している

メディア ジャーナリズム
「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償
「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償
  • 「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償
  • 「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償
  • 「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償
  • 「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償
  • 「ニュース砂漠」が偽情報の温床に 英調査が示す地方メディア空白の代償

地方紙の廃刊が相次ぎ、住民が地域の出来事をSNSで知る時代になりました。英シンクタンクのSocial Market Foundation(SMF)がBBCの支援で公表した報告書「No News is Bad News」は、12万5000件超のSNS投稿を人手で分析し、地方の情報空間に偽情報がどの程度はびこるかを初めて定量化したものです。

そこで浮かび上がったのは、地方ジャーナリズムが弱い地域ほど偽情報が増えるという相関でした。メディア企業にとっては、自社が手がける地域報道の事業価値を測り直す材料にもなりそうです。

SNSが地方ニュースの主要経路に

報告書によれば、英国で地方紙の広告収入は2010年から2020年にかけて70%減少し、2009年から2019年の間に320を超える地方の刊行物が休廃刊したとの事です。定期的に紙の地方紙を読む人は、いまや国民の5%にとどまるようです。


《Manabu Tsuchimoto》
Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。