セールスフォースは、Web3とNFTを活用してブランドと顧客の関係を深めるためのプラットフォーム「Salesforce Web3」を発表しました。
「Salesforce Web3」は、企業が信頼できる、持続可能な方法でNFTを作成、管理、展開できるように支援するプラットフォームで、同社は、Web2(従来のインターネット)とWeb3(分散型のインターネット)の両方でつながった顧客体験を提供するとしています。「Salesforce Web3」は、「Salesforce Customer 360」と統合されており、CRM(顧客管理システム)からNFTコレクションを追跡したり、マーケティングやサービスなどの機能と連携したりできるとのこと。
また、「NFT Management」という機能では、スマートコントラクトのテンプレートを使って簡単にNFTコレクションを作成し、メタデータや画像などの情報を管理し、オークションサイトやソーシャルメディアなどに展開することができる。また、「NFT Management」は、「Polygon」というブロックチェーンに接続されており、低コストで高速なトランザクションが可能です。
Salesforce Web3は、「クラウン・ロイヤル」(ウィスキーブランド)、「マテル」(玩具)、「スコッチ&ソーダ」(ファッション)といったブランドとパイロットプログラムを実施しました。「クラウン・ロイヤル」はNFTを持つ顧客に特別な体験を提供。マテルは「バービー」「ホットウィールス」といった人気商品のNFTを作成。「スコッチ&ソーダ」は新しいコレクションのレビューや限定アイテムの販売を実施しました。これまでのパイロットプログラムでは27万5千件以上のトランザクションが行われたということです。
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また、セールスフォースではアクセンチュアやデロイト、AE Studios、Media.Monks、TIME、Vayner3などが企業のWeb3導入や様々な実験活動に参加しているということです。