2023年フォーブス「日本長者番付」、上位50人の資産総額は前年比13%増の1920億ドル

2023年フォーブス「日本長者番付」が発表され、富豪50人の資産が明らかになりました。 COVIDパンデミックが落ち着いてきたことにより外国人観光客が増加し、国内消費も上向きに。株価が上昇傾向を続けたことから、「日本長者番付」に入った富豪50人の資産の総額は、前年…

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2023年フォーブス「日本長者番付」、上位50人の資産総額は前年比13%増の1920億ドル

2023年フォーブス「日本長者番付」が発表され、富豪50人の資産が明らかになりました。

COVIDパンデミックが落ち着いてきたことにより外国人観光客が増加し、国内消費も上向きに。株価が上昇傾向を続けたことから、「日本長者番付」に入った富豪50人の資産の総額は、前年の1700億ドルより13%多い1920億ドル(約26兆9000億円)となりました。

ビリオネアの半数以上が前年より資産を増やす

トップ5の富豪は前年と同じ顔触れ。首位を維持したファーストリテイリングの会長兼社長、柳井正氏の資産額は、傘下の衣料品大手ユニクロの売上急増を背景に、前年比50%増の354億ドル(約4兆9700億円)に。トップ50人の中でも最も大幅に資産を増やしました。

前回に続き2位につけたのは、ファクトリー・オートメーション用センサなどを手掛けるキーエンスの創業者、滝崎武光氏。資産額は10億ドル増え、約226億ドルとなりました。

3位も前年と同じ、ソフトバンクグループの創業者、孫正義氏でした。投資損失によりソフトバンクグループが73億ドルの損失を出したのに伴い、孫氏の保有資産も前回の211億ドルから209億ドルに減少しました。

4位はサントリーホールディングスの佐治信忠氏で、資産額は10億ドル増の103億ドル。5位は父親が創業したユニ・チャームを受け継いだ高原豪久氏。ユニ・チャームの売上が好調なことと、それにより同社株価が22%上昇したことから、資産額は11億ドル増え、75億ドルに。

一方、前年より保有資産を減らしたビリオネアも十数人みられました。前年7位だった楽天グループの創業者、三木谷浩史氏は、主にモバイル事業への投資が損失を出し続けた結果、保有資産が13%減の36億ドルとなっています。

ビデオゲーム制作会社カプコンの創業者、辻本憲三氏が初ランクイン

今年初めて番付に登場した富豪は3組。ビデオゲーム制作会社カプコンの創業者の辻本憲三氏は保有資産12億ドルで41位に初ランクイン。さらに大栄環境グループの共同創業者、金子文雄氏が43位(資産11億ドル)、3月に死去したセブン&アイ・ホールディングスの伊藤雅俊名誉会長の息子・娘が遺産相続により6位(47億ドル)に初ランクインしています。

この番付は、株式・資金に関して家族やその他の個人、証券取引所、年次報告書、アナリストなどから入手した情報に基づいて作成されています。

web特設記事(英語):www.forbes.com/japan

《oyoyon》

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