米フォーブス、AI時代を睨んだ組織再編・・・イベントやeコマースが伸長

・フォーブスはAI導入と収益多様化を進める組織再編を実施
・新設のAI・戦略プラットフォームでビジネス革新と収益拡大を目指す
・主要リーダーの昇進と統合戦略により、持続的成長とイノベーションを推進

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米フォーブス、AI時代を睨んだ組織再編・・・イベントやeコマースが伸長

メディア業界が生成AIと向き合う中で、新たな収益モデルの構築が急務となっています。そうした環境下で、米経済誌フォーブスが7月14日に発表した戦略的組織再編は、伝統的メディア企業がテクノロジーとどう融合していくかを示す注目すべき事例となっています。

Sherry Phillips CEOが主導するこの人事戦略では、4つの戦略的ポジションを新設し、AI技術の本格導入と収益源の多様化を狙います。特に注目されるのは、Kyle Vinanskyの最高ビジネス・戦略責任者(Chief Business and Strategy Officer)への昇格と、彼が率いる「AI・戦略プラットフォームグループ」の新設です。

現在、フォーブスの収益構造は劇的な変化を遂げています。5年前には従来型メディア事業が70%以上を占めていましたが、現在は非従来型収益が全体の50%を超える水準に達しています。この転換を支えているのが、2024年に6カ国で115回開催されたフォーブスLiveイベント事業、eコマース部門のフォーブス Vetted、評価・認定サービスのAccolades、そしてライセンシング事業の急成長です。

AI戦略が開く新たな収益創出の仕組み


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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