中日新聞社が運営する無料のスマートフォンアプリ「Lorcle(ロークル)」が6月20日から、関西地方の情報配信を始めました。同アプリはこれまで、中部地方や関東地方の地域情報を配信するツールとして展開してきましたが、東京・大阪・名古屋の国内三大都市圏情報の情報を扱うアプリとなります。
アプリ内に、「関西」「大阪府」「大阪市」などのページを設け、大阪市内で開催中の「大阪・関西万博」関連の情報をはじめとした関西地方の話題を掲載していきます。同意を得られた自治体や企業の情報も配信し、選べるエリアは今後、市町村単位でさらに細分化していく方針です。関西在住者だけでなく、中部地方や首都圏の人も関西の情報を閲覧することができます。
ロークルは2024年4月に愛知、岐阜、三重の東海3県でサービスを開始しました。2025年に入り、3月には滋賀県と静岡県の自治体が、4月には東京都の自治体が参加するなど規模が順次拡大しており、6月20日時点で103の自治体と100を超える企業・団体が参加しています。
利用者は無料で情報を見ることができ、居住地だけでなく、関心がある別の地域の情報を受け取ることも可能です。レジャー、グルメなどの話題を掲載するページやイベント情報を地図・カレンダーに表示したページなどがあり、各自治体・企業は、それぞれのページに身近な出来事や、イベント・観光情報、手続き情報、災害などの緊急情報などを発信していきます。
全国各地の飲食店で使える電子クーポンの配布や、各種チケットのプレゼントキャンペーンなどを随時実施しており、ユーザー数が増加しています。自治体や地域団体、事業者などが参加を希望した場合、アプリにその地域の専用ページができ、情報が掲載されるようになります。中日新聞社はロークルのサービスエリアを順次拡大していく方針です。
本アプリは、報道機関としての信頼性を土台にしながら、情報発信のDX推進と地域密着型コミュニケーションのハブとして機能しています。参加企業や自治体の増加は、住民と地域に関心を寄せる人に向けた情報をスムーズに届けられる信頼性の高い場として、受け入れられていることを示しているといえるでしょう。今後のさらなる展開が期待されます。