「Media Innovation」開設に当たって

1月21日より「Media Innovation」がプレオープンしました。 メディア(media)は英語のミディアム(medium)の複数形メディア(media)からきており、一般に「中間」「媒体」「媒介物」「手法」を表します。英語で「マスコミュニケーションの媒体」の意味であるマスメデ…

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「Media Innovation」開設に当たって

1月21日より「Media Innovation」がプレオープンしました。

メディア(media)は英語のミディアム(medium)の複数形メディア(media)からきており、一般に「中間」「媒体」「媒介物」「手法」を表します。英語で「マスコミュニケーションの媒体」の意味であるマスメディア(massmedia)を略してメディアといい、カタカナ語でもマスメディアは新聞・テレビ・ラジオやインターネットなどの情報媒体のことです。

WORD-WISE WEB(三省堂)

「メディア」という語を辞典で引くとこのような意味を持った言葉だということです。情報の媒介者たるメディアはデジタル技術の進展によって民主化され、誰もがその手段を手にすることができるようになり、情報流通は飛躍的に拡大しました。

メディア企業だけでなく、ブランド企業も国や公共団体も、そして個人も情報の発信者となり大きな影響力を持つようになりました。21世紀は誰もがメディアになった時代だと言えるでしょう。そして何かを成すために、大なり小なりのメディアを作り、情報を発信していくことは現代人にとって必須のスキルとなりつつあります。

一方、膨大な情報が溢れる現代にあって、その取捨選択はますます難しくなっています。フェイクニュースに代表されるように悪意を持った、あるいは善意でも誤った情報の流通もまた増幅されています。これらは人々の意思決定に大きな悪影響を与えるようになっており、問題の解決に向けて前進することはあらゆるメディアに与えられた課題です。

さらに、メディア企業の厳しい業績が伝えられる場面も依然として多くなっています。これは20世紀には確立されていたメディアのビジネスモデルが崩れ、十分にデジタルメディアにおいて実現できていない左証です。「貧すれば鈍する」と言いますが、メディアの高い理想を掲げるためにも、その収益構造を確かなものにしなくてはなりません。

さらにメディアを取り巻く環境はチャンスの多いパラダイムシフトの最中であると考えます。即ち (1)スマートデバイスやディスプレイの多様化でメディアへの接触者数が増大する (2)AI、RPA、Botなどテクノロジーの進化により生産性が大きく向上する (3)グローバルプラットフォームの普及や翻訳技術の精度向上で地域や言語を超えた展開が容易になる といった変化です。

このようなパラダイムシフトの中にあるメディアを「Media Innovation」では、コンテンツ、テクノロジー、ビジネスの3つのテーマで追っていきます。メディア作りを通じて皆様と共に、もっと世界を面白くするチャレンジができればと思います。

《Manabu Tsuchimoto》
Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。