ベインキャピタルが1500億円で買収したADKを750億円でクラフトンに売却したのは成功か失敗か?【メディア企業徹底考察 #272】

・ベインキャピタルはADKを約750億円で売却し、投資損失は限定的だった
・ADKの業績は伸び悩み、デジタル化や信用問題に苦戦している
・クラフトンのIP戦略と海外展開が今後の事業拡大の焦点となる

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ベインキャピタルが1500億円で買収したADKを750億円でクラフトンに売却したのは成功か失敗か?【メディア企業徹底考察 #272】
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韓国のゲーム会社クラフトンが、広告代理店大手ADKホールディングスを750億円で買収することを決めました。

ADKの株式を売却したのはアメリカの投資ファンド大手、ベインキャピタル。2017年に当時のアサツーディ・ケイにTOBを実施、成立して2018年に上場廃止となっていました。買収には1,500億円あまりが投じられています。ベインはLBOローンで1,000億円あまりを調達していたため、決して損をしているわけではありません。

ただし、アサツーディ・ケイの買収劇は見事だったものの、思いのほか安値での売却となったのではないでしょうか。

買収当時は投資有価証券と現金で1,000億円を超えていた


《不破聡》

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