Media Innovationが毎月開催しているオンラインセミナー「Media Innovation Meetup」。1月は「After Cookie~メディアと広告の未来像」と題して1月27日に開かれ、子育てマガジンを運営している株式会社コズレの小川正樹取締役サービス開発本部長がファーストパーティデータの活用事例などについて解説しました。
目次
子育て世帯の6分の1が登録する「cozreマガジン」
1978年生まれの小川氏は、慶應義塾大学卒業後、2001年にNECネクサソリューションズへ入社し、SEとしての経験を積みました。その後、ディバータ、ヤフー、リクルートホールディングス、ベクトルを経て、2019年にコズレに参画し、取締役(サービス開発本部長兼事業開発部長)に就任しました。コズレでは、WEBメディア「cozreマガジン」の統括責任者を務めるとともに自社で蓄積してきたデータを活用した新規事業の開発や事業提携を担当しています。
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株式会社コズレは2013年の設立で、2014年から子育て世帯向けナレッジシェアメディア「cozreマガジン」を運営しており、2015年に当初の「トウキョウアイト」から社名を変更しました。
メディアのコンセプトは「子育ての喜びをもっと大きく!」で、妊娠中のママから子育て中のママやパパを読者としてターゲットにしています。コズレでは読者に世帯単位での会員登録を推奨していて、2016年から、このコズレ会員IDの取得を本格化したそうです。そして、4年弱で登録数は75万世帯を突破し、現在では、妊娠期から2歳までの子育て世帯の6分の1が会員登録しているようです。小川氏によりますと、会員数は75万世帯ですが、子どもを含めた個人情報は150万件から160万件になるそうです。また、記事数は1万記事以上あり、口コミ数は23万件以上ということです。月間UUは340万UU、月間PVが1,300万PVで、国内最大級の「会員とコンテンツ」を有し、「情報を求めるママ・パパ」に「適切なコンテンツ」を提供する、子育てマッチングプラットフォームとなっています。
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子育て世帯のビッグデータ
小川氏は「まず、会員登録により個人情報を取得しますが、その後、会員から結構アンケートをとっています。例えば、プレゼントキャンペーンを実施して、その参加者にアンケートをとることで、趣味・嗜好や興味・関心についての情報を獲得します。そして、それをもとにCDPを組んでいて、アンケートの回答数は合計570万件に達しています。」と説明していました。