Media Innovationが毎月開催しているオンラインセミナー「Media Innovation Meetup」。3月は「メディアのサブスクリプション2021」と題して31日に開かれ、中国ナンバーワンのテック系メディアの日本版「36Kr Japan」の公文信厚氏が昨年9月から開始したサブスクサービスの狙いや課題などについて説明しました。
※記事の最後にアーカイブ動画も掲載しています
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目次
中国最大のテック系メディア
公文氏は大学時代に北京大学へ留学し、猛烈な勢いで発展する中国に衝撃を受け、卒業後は日中のエンジニア人材を繋ぐスタートアップに入社しました。36Kr Japanには2019年に加わり、日本におけるメディアの立ち上げや事業開発に携わっています。
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36KrはBAT(Baidu、Alibaba、Tencent)と呼ばれる巨大企業からスタートアップまで中国で生まれる膨大なテック企業の動向を報じる中国最大のテック系メディアで、2010年に設立されました。海外展開を重視していて、英語版の「KrASIA」を2017年に開設し、東南アジアやインドにも拠点が設立されています。日本語サイトは2018年に開設され、2019年からは日本経済新聞社と業務提携しています。世界中で3億人以上の読者を獲得していて、月間ページビューは約5億とのことです。
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公文氏は「元々は中国人のために中国の情報を発信していましたが、海外からの関心も高まっていたことから、現在は中国語、英語、日本語でメディアを展開しています。また、中国の情報だけではなく、スタートアップが増えている東南アジアやインドにも取材網を張り、アジア圏の情報を日々提供しています。日本語サイトは、中国で公開した記事の中から日本の方に興味があるものをピックアップし、翻訳して提供しています。」と紹介していました。