世界最大の旅行プラットフォーム「Tripadvisor(トリップアドバイザー)」が、「2021年 トリップアドバイザーの口コミの透明性に関するレポート(日本語版)」を発表しました。本レポートは、2020年の口コミデータを分析し、パンデミックによる口コミ投稿の変化や不正行為に対する取り組みなどについてまとめたものです。
本レポートでは、2020年の世界中の旅行者からの口コミ2,600万件以上を分析しています。
目次
すべての口コミ投稿の8.6%にあたる200万件以上が却下または削除
すべての口コミ投稿の8.6%にあたる200万件以上が、最先端の口コミ分析システム、もしくは審査担当チームにより却下または削除されました。却下・削除の理由は、サイト利用者の基準への違反(不適切な表現など)から虚偽の口コミまで、多岐にわたります。
虚偽の口コミは、すべての口コミ投稿のうち3.6%(94万3,205件)でした。すべての虚偽の口コミのうち67.1%が、掲載前に却下されました。
ガイドラインに違反している可能性のある口コミは1%
旅行者または施設オーナーから、トリップアドバイザーのガイドラインに違反している可能性があると報告された口コミは1%でした。そのうち85%はトリップアドバイザーの審査担当チームによって報告から4時間以内に内容確認され、43%が審査結果を受けて削除されています。
また、COVID-19によるガイドラインの変更に伴い、審査担当チームが追加で25万7,022件の口コミの内容を確認。そのうち4万6,145件の口コミが掲載ガイドラインに違反しているとして削除されました。
その他、65の金銭の授受を伴う口コミ投稿サイトが特定され、計372の金銭の授受を伴う口コミ投稿サイトからの投稿がブロックされました。
信頼と安全に関する新しい情報センターを開設
本レポートでは、今後の対策および他の大手レビュープラットフォームへ不正行為対策においての協力を呼びかけています。さらに、トリップアドバイザーは、本レポートの発表に加え、旅行者とパートナー企業へ信頼と安全を優先する取り組みについての詳細を提供するための専用の情報センター「トリップアドバイザーのトラスト&セーフティ情報センター」を新たに立ち上げたとのことです。