PR TIMESが2022年度第2四半期決算発表 四半期売上高過去最高を更新

プレスリリース配信サービスなどを運営する株式会社PR TIMESが、2022年度(2023年2月期)第2四半期(2022年6月~8月)の四半期決算を発表しました。 2022年度上期業績は、売上高が前年同期比122.5%・前半期比110.0%の28億1400万円、売上総利益が前年同期比123.2%・前…

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PR TIMESが2022年度第2四半期決算発表 四半期売上高過去最高を更新

プレスリリース配信サービスなどを運営する株式会社PR TIMESが、2022年度(2023年2月期)第2四半期(2022年6月~8月)の四半期決算を発表しました。

2022年度上期業績は、売上高が前年同期比122.5%・前半期比110.0%の28億1400万円、売上総利益が前年同期比123.2%・前半期比109.6%の24億9700万円、営業利益が前年同期比102.2%・前半期比97.8%の9億1600万円、純利益が前年同期比93.4%・前半期比87.0%5億7600万円でした。

2022年4月13日に開示した上期の当初業績予想に対し、売上高99.7%、営業利益135.8%、純利益123.8%で着地。営業利益と経常利益で業績予想を30%以上上回ったことから、同社は9月27日に業績修正を開示しています。

2022年度第2四半期の業績は、売上高が前年同期比122.4%・前四半期比103.4%の14億3000万円で四半期過去最高を更新。営業利益が前年同期比96.6%・前四半期比114.0% 4億8800万円、当期純利益2億が前年同期比82.0%・前四半期比96.1%8200万円でした。

販売管理費では、米国企業買収に伴うフィナンシャル・アドバイザー費などで6500万円を計上。経常利益に対する純利益の低さについては、特別損失に投資有価証券評価損4900万円を計上したことが要因としています。

販売管理費の売上高比率は、S&M(Sales & Marketing)が29.8%、R&D(Research & Development)が16.0%、G&A(General & Administrative)が9.3%で、第2四半期は「PR TIMES」のサーバー移行や次期プロダクト開発、アート特化型PRプラットフォーム「MARPH」のローンチなどでR&Dが大きく増加したことにより、過去最高を更新しました。

S&Mの中で広告宣伝費は計画を下回る投資となり、四半期広告宣伝費は5900万円、前年同期比20.8%増に留まりました。

今期は広告宣伝費に11億9000万円を投じる見通しとしていますが、上期実績は計画に対して46.7%の2億7200万円、通期計画に対する進捗率は22.9%でした。PR TIMESなどの進捗率が16.9%でしたが、エリア別TV-CMの放映開始により、通期では計画通りに実施見込みとしています。

販売管理費の中の採用教育費は3900万円(計画比225.1%、前年同期比386.2%、前四半期比318.4%)で、正社員数を第2四半期で10名増加させ、2022年11月末に102名の見通しとしています。

同社は広告宣伝を含めた積極的かつ規律ある投資で、中長期的視点での事業成長と利益向上のいずれも目指しており、事業規模の拡大により売上高成長率や利益率で高水準を維持しています。2022年度も投資期であるものの、売上高成長率と営業利益率の合計は56.5%と、2019年度と同じ水準をキープしています。

2022年度の通期業績予想に対する進捗率は、売上高で59億5000万円に対し47.3%(前年同期47.3%)、営業利益で16億円に対し57.3%(前年同期48.9%)でした。

バランスシートについて、営業キャッシュフローの増加で引き続き現預金が増加しており、ROAとROEを中長期でキープするため今後も現預金の投資で全ての事業で競争優位を築き、超過利潤を上げていくとしています。

「PR TIMES」利用企業数は、2022年8月末時点で7万2851社。前年同期比で1万4415社の増加、前四半期比で3594社増加しており、国内上場企業のうち51.4%に利用されています。

プレスリリース配信メディアリストが1万1807媒体、会員登録メディアユーザー数が2万4208名、プレスリリースを転載するパートナーメディアが223媒体、サイト閲覧数が2022年8月に過去最高の月間6212万PVを記録。Facebook公式アカウントのフォロー数が12万6932人、Twitterフォロワー数が39万9598人、個人ユーザー数は15万1413名となっています。

2022年度第2四半期のプレスリリース配信数は前年同期比14.0%増で、前四半期比0.1%増の8万1738件でした。

「PR TIMES」のプレスリリースに掲載される画像や動画数について、画像が前年同期比19.0%増で前四半期比0.9%増の43万1740点、動画が前年同期比20.4%増で前四半期比5.2%減の7395本でした。

2020年5月に開始した「PR TIMES」関連サービス「PR TIMES STORY」は、2021年7月に有料化。第2四半期の利用は122件、第4四半期には211件を見込み、来期の第4四半期には2978件を計画できる体制になっています。

同社の新規サービスで、SaaS型タスク・プロジェクト管理ツールの「Jooto」の8月末時点の有料利用企業社数は1844社。1社あたりの平均利用単価が、前四半期比18.5%増の3817円でした。

カスタマーサポートツール「Tayori」の8月末時点の有料アカウント数は、前四半期比で62アカウント増の783。平均利用単価は前四半期比2.2%増の6129円でした。

【株式会社PR TIMES 概要】

会社名:株式会社PR TIMES(東証プライム 証券コード:3922)
所在地:東京都港区赤坂1-11-44赤坂インターシティ8F
設立:2005年12月
代表取締役:山口 拓己
事業内容
– プレスリリース配信サービス「PR TIMES」(https://prtimes.jp/)の運営
– ストーリー配信サービス「PR TIMES STORY」(https://prtimes.jp/story/)の運営
– 広報・PRの効果測定サービス「Webクリッピング」(https://webclipping.jp/)の運営
– クライアントとメディアのパートナーとして広報・PR支援の実施
– 動画PRサービス「PR TIMES TV」「PR TIMES LIVE」(https://prtimes.jp/tv)の運営
– アート特化型オンラインPRプラットフォーム「MARPH」(https://marph.com/)の運営
– カスタマーサポートツール「Tayori」(https://tayori.com/)の運営
– タスク・プロジェクト管理ツール「Jooto」(https://www.jooto.com/)の運営
– 広報PRのナレッジを届けるメディア「PR TIMES MAGAZINE」(https://prtimes.jp/magazine/)の運営
– Webニュースメディア運営等

URL:https://prtimes.co.jp/

《Nakashima Takeharu》

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Nakashima Takeharu

「佐賀経済新聞」編集長。県内で開催のアジア最大級の熱気球大会では広報・メディア対応とネットコミュニケーションを担当。

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