株式会社PR TIMESが11日に発表した2024年2月期の連結業績（2023年3月1日～2024年2月29日）は、売上高68億3600万円(前年同期比19.8%)、営業利益17億4600万円(46.7%)、経常利益17億1700万円(44.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益11億6100万円(49.3%)と大幅な増収増益となりました。
主力事業であるプレスリリース配信サービス「PRTIMES」は、利用企業数が94,258社（前年同期比18.2%増）に達し、国内上場企業の約57.8%が利用しています。プレスリリース件数は2023年10月に月間34,092件と過去最高を記録。また、画像掲載数は月間187,016点、動画掲載数は月間3,109点に達し、リッチコンテンツ化が進んでいます。配信先媒体数は10,675媒体、メディアユーザー数は26,911名、パートナーメディア数は252媒体となり、サイト閲覧数は2023年8月に過去最高の8,984万PVを記録しました。
SaaS型ビジネス向けツール「Jooto」と「Tayori」については、有料利用数と平均利用単価の増加に努め、それぞれの有料利用数は「Jooto」が1,828社（前年同期比4.3%減）、平均利用単価は7,839円（前年同期比87.8%増）、「Tayori」は1,127アカウント（前年同期比25.8%増）、平均利用単価は7,686円（前年同期比24.7%増）となりました。ただし、これらのサービスからの売上高への影響は限定的であり、投資フェーズが続いています。
2023年3月31日には、株式会社グルコースを全株式取得し、連結子会社化しました。グルコースは、Webやソーシャルメディア、モバイルアプリ領域のソリューション提供とプロトタイプ構築を得意としています。また、2023年12月1日には、株式会社NAVICUSの発行済株式の70%を取得し、連結子会社化しました。NAVICUSは、企業のSNSマーケティング支援や地方自治体・地方企業のプロモーション支援を行っています。
これらの新たな子会社の事業と「PRTIMES」の顧客基盤及びネットワークを組み合わせることで、システム開発やSNSマーケティングの面でも顧客をサポートする体制を整えました。今後は、顧客を多面的にサポートするための事業やサービスを展開していく方針です。
今期の上期の業績予想は、売上高は39億5800万円(20.5%)、営業利益は8億4200万円(▲5.5%)、経常利益は8億3500万円(▲6.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は5億6600万円(▲5.7%)としています。また通期の業績予想は売上高は81億8900万円(19.8%)、営業利益は19億円(8.8%)、経常利益は18億8900万円(10.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益は12億7600万円(9.9%)としています。
