名古屋テレビ放送(メ~テレ)は、トラストリッジの全株式を6月20日付で取得し、完全子会社化しました。トラストリッジのグループ参画により、メ~テレグループはデジタルメディア領域を強化し、「放送×デジタル」の相乗効果で市場ニーズの多様化に対応していきます。
トラストリッジは、食と暮らしのメディア「macaroni」やサステナブルメディア「ELEMINIST」などのライフスタイルメディアを運営する企業です。2008年9月に設立され、主な事業はライフスタイル事業とメディアソリューション事業となっています。
同社はメディア運営で培ったプロモーション企画・実施や動画・グラフィック制作のノウハウを活かし、広告主のブランドや課題に応じてプロモーション、マーケティング支援、クリエイティブ制作までを一貫して提供。SEOとSNSを中心とした高いデジタルマーケティング力と、豊富なクリエイティブ制作力を強みとしています。
名古屋テレビは今後の経営計画において「デジタルメディア領域の強化」を掲げており、特に生活者接点の拡張とクロスメディア戦略の推進を重要戦略としていることから、トラストリッジの子会社化に至りました。
トラストリッジの代表取締役社長大場義之氏は、「これまで培ってきたメディア事業およびデジタルマーケティングの知見と、メ~テレが有する放送プラットフォームとの融合により、『放送×デジタル』による新たなコンテンツ価値やマーケティングソリューションの創出に取り組んでまいります」とコメントしています。
名古屋テレビの専務取締役秦直道氏は、「。トラストリッジ社の持つ卓越したマーケティング力・クリエイティブ制作力と、当社グループのコンテンツ力・発信力を掛け合わせることで、新たな価値を創造し、視聴者の皆様、そして社会に貢献できると確信しております」と述べています。
名古屋テレビによるトラストリッジの買収は、テレビ放送とデジタルメディア領域の融合を加速する一手です。グルメやサステナブルといったライフスタイル分野を中心として新たなメディア価値の創出が期待され、地域局発のデジタル戦略における注目事例となりそうです。