モバイルマーケティング アナリティクス スイートの adjust（アジャスト）株式会社が、同社が計測する上位100,000のアプリのデータに基づき、モバイルアプリのインストール数、セッション数、ユーザーのアプリ内滞在時間、継続率、リアトリビューション率などの長期的傾向を分析し、その結果を発表しました。
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ATTのオプトイン率が再び上昇
2022年、世界的な経済停滞のあおりを受け、モバイルマーケティング業界の成長も減速していました。しかし、2023年第1四半期のATTオプトイン率は再び高まり、業界全体の平均値は29%で、前年比4%増となりました。ゲームは36％と特に高く、フィンテックも11％から18%に上昇しました。
Mコマースの収益が一貫して増加
2022年、Mコマース（モバイルコマース）はセッション数、アプリ滞在時間ともに前年比増を達成。2023年の現時点では、セッション数がさらに7%増となっています。Eコマースのアプリ内収益は2022年11月に前年比4%増を記録し、Adjustが計測を開始して以来最も大きく増加した月となりました。
インストール数は決済アプリが全体の51%、フィンテックのアプリ内収益も大幅増
2022年、フィンテックアプリの世界的なインストール数は2%増となった一方、世界的なセッション数は前年比19%増でした。
カテゴリー別では特に決済アプリとバンキングアプリがインストールの大半を占めるとともに、フィンテックのアプリ内収益も大幅に増加。2022年11月～2023年1月にかけては90%以上増加しています
ゲームカテゴリーではハイパーカジュアルゲームが市場を独占
ハイパーカジュアルゲームのシェアはゲームアプリインストール数の25%で、アクションゲームはセッション数の25%と最も大きな割合を占める結果となりました。
ゲームアプリのインストール数とセッション数は2022年に大きく減少したものの、2023年1月にはそれぞれ10%、11%増加し、回復傾向を示しました。アプリ内収益も2022年第4四半期と比較して14%増を達成しています。
Adjust 日本ゼネラルマネージャーの佐々直紀氏は、「2023年は、進化する様々なメディアを使いこなし、競合に差をつけることが重要になる」と分析。「戦略にフォーカスするためにデータの一元化やアラートツールの活用によりマーケティング効率を最大化し、迅速かつ効果的な意思決定を行うのに必要なツールに投資することが、ビジネスのグロースにつながります」と述べています。
