「いつからか、ビッグデータの有用性を説くべく「データこそ新しい石油」という言葉が使われはじめた。しかし、そこにはデータの権利者が顧みられていない。(中略)そして、そのデータを用いて稼ぐだけ稼ぎ、上前はタックスヘイブンに移転して租税回避を行ない、プラットフォーマーの幹部たちだけが富んでいく」(201ページ:以下同じ)
ここで言う「データを用いて稼ぐだけ稼」ぐ「プラットフォーマー」とは、言うまでもなく、Google・Apple・Facebook・AmazonのいわゆるGAFAに他なりません。本書の主題は、これまでのGAFA的なプラットフォームビジネスに対する人々の怒りと反発が生む「民主化されたインターネット」のエコシステム確立に向けた青写真です。