ソフトバンクグループで「Yahoo!Japan」を運営するZホールディングスと、NAVERグループのLINEの経営統合で、各社は当初の見込みよりも遅れて、2020年3月に経営統合を完了する計画だと明らかにしました。
再編の第一弾としてLINEの非公開化に向けた株式公開買い付け(TOB)が8月4日から開始されていて、第二弾として旧LINEがZホールディングスの株式をソフトバンクから取得する手続きを来年1月に実施。さらに株式交換を行い、旧LINEをソフトバンクとNAVERが50%ずつ出資のVJとして、上場しヤフーやLINEを保有する、Zホールディングスを支配するという形になる予定です。
当初の計画では2020年10月の統合完了を見込んでいましたが、新型コロナウイルスの感染拡大もあり、一部の国で競争法に基づく手続きや対応が完了していなかったと6月末時点のプレスリリースでは説明されていました。
なお、日本の公正取引委員会は経営統合に関して提出された計画に基づき審査を行い、一部の措置を講じることで、競争を実質的に制限するとは言えないと認めるとして、排除措置命令を行わない決定をしたと4日、発表しています。公取委は特に「ニュース配信事業」「広告関連事業」「コード決済事業」について審査を行い、「コード決済事業」について3年間の定期的な報告や、排他的な取引条件を課さないという措置が求められています(公取委のプレスリリース)。