エイベックス・エンタテインメントが、ストリートファッション&カルチャーのオンラインメディア「HYPEBEAST(ハイプビースト)」と提携しました。
エイベックスは、HYPEBEASTと連携し、グループが保有するコンテンツなどIP(知財)のグローバル・マーケティング活動を展開する方針です。
HYPEBEASTが保有するハイブランドやグローバル企業などとの、世界的なつながりを活用し、コンテンツやIPビジネスの世界展開や、日本国内でのビジネスの拡充や、新規クライアント獲得によるビジネス開発を目指します。
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HYPEBEASTは、香港を起点にし2005年にスニーカーのウェブサイトとして事業を開始、2016年にメディア企業として上場しました。アニュアルレポートによると2020年3月期の売上は7億5,140万香港ドル(約100億円)です。
「HYPEBEAST」は、合計4,000万人以上のユーザーにリーチする若者ファッション分野の有力メディア。アジア・北米・ヨーロッパの国々のファッションリーダーを「コントリビューター」として組織化、世界のストリートファッションの現場の情報を集約することに成功し、読者層を急拡大させたといわれています。
世界展開も積極的。現在5つの言語で提供されています。2019年3月には日本法人「ハイプビーストジャパン」を設立。日本向けメディア事業も展開し始めてもいます。
両社は、音楽事業で当既存音楽レーベル事業のグローバル化をHYPEBEASTのメディアを通じて推進。同時に新人アーティストの共同開発や、海外アーティストの新規獲得を行います。HYPEBEASTとは、グローバル音楽レーベルの新設も目指します。
また、HYPEBEASTが運営するECプラットフォーム「HBX」を通じて、日本で開発した商品の全世界流通を行います。グループが持つ国内ECプラットフォーム機能を活用し、日本国内のユーザーへ向けて、「HBX」で取り扱う世界的ブランドのアパレル商品をより利便性高く提供する方針。
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グループが保有するアーティストやアニメ等のIPと、世界的ブランドのコラボレーションなど、アパレル商品の共同開発も予定しています。
イベントでの提携も推進します。エイベックスが保有するライヴ制作機能を活用し、HYPEBEASTが主催する大規模ファッション・音楽のクロスカルチャーイベントの制作を実施します。日本国内において、最先端のユースカルチャーファンの拡大を行います。
Hypebeast の創設者であるKevin Ma氏は「私は日本の文化とファッションが大好きで、その巨大なビジネスの可能性を以前より信じていました。このパートナーシップは、現地の市場において私たちの存在を大きく前進させるものになるでしょう。今後の変革と、エイベックスとともにビジネスを次のレベルに引き上げることを楽しみにしています」と語っています。