ファンドによるメディア企業買収が増加、その背景は? 業界再編の動きを加速

PEファンドによるメディア企業の買収が増えています。PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)は機関投資家や個人からの資金を集め、企業に投資し成長させ、バリューアップさせた後に売却する事をビジネスモデルとしたプレイヤーです。長期的な金融緩和によって…

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PEファンドによるメディア企業の買収が増えています。PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)は機関投資家や個人からの資金を集め、企業に投資し成長させ、バリューアップさせた後に売却する事をビジネスモデルとしたプレイヤーです。長期的な金融緩和によって潤沢な資金を集めていて、メディア業界のみならず存在感を増しています。

直近ではADKを買収したベインキャピタルや、ドイツのアクセル・シュプリンガーの株式を4割取得したKKRなどメディア企業に食指を伸ばすケースが見られます。Media Innovation Liveにて「なぜ増え続けるPEファンドによるメディア企業の買収」と題して近年の買収の状況やその理由などを解説しました。
(解説: 株式会社コンテンツジャパン 堀鉄彦、聞き手: 株式会社メディアインキュベート 浜崎正己)

会員の方にはライブ番組の主な内容をテキストでもお届けします。(動画の内容をそのまま書き起こしたものではありません)

PEファンドとは?

プライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)は、投資家から集めた資金により未上場企業などの株式を取得し、企業価値を高めた後にExit(IPO、他社への売却等)する投資ファンドです。堀氏によると、通常は、3年から5年程度で手放すことを前提に買収を行い、経営に関与する場合も増えてきているそうです。

堀: これまで、デジタル化によるメディアの再編というテーマで、様々なことが言われてきましたが、PEファンドの動きにより、そういったことをはるかに上回ることが起きそうです。今、アメリカやヨーロッパのメディア業界には、大規模な資金が流入していて、やがて、この流れは日本にもやってくるだろうと思います。

Private Equity Top25より

近年のPEファンドによるM&A関連の動き

2014年   GENERAL ATRANTICがVOX MEDIAに出資
2015年   シルバーレイクがRed Venturesに2億5000万ドル投資
2017年   ベインキャピタルがADKホールディングスを買収
2019年   KKR がAxel Springerの筆頭株主に
20年6月   Shamrock CapitalがAdweekを買収
20年10月  North EquityがBonnierグループが抱える主要雑誌を買収


《Media Innovation》

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