欧州委員会は、グーグルがアドテク領域で強固なサプライチェーンを築く一方、他のベンダー、広告主、パブリッシャーに対して競争法に反する行為がなかったか正式な調査を開始すると発表しました。特にグーグルが、ウェブサイトやアプリでのユーザーデータへのアクセスを独占し、データを自社のみで囲い込む事によって競争を歪めていないかが焦点となっているようです。
グーグルは広告領域で非常に大きな影響力を持っていて、広告出稿を受ける面(検索やYouTube)、広告出稿するための広告主側のシステム(DSP)、広告ネットワーク(AdSense)、パブリッシャーが広告を受けるためのシステム(Google Ad Manager/Ad Exchange)、また寡占状態にあるブラウザ(Chrome)、あるいはスマホOSのAndroidなど多岐に渡る広告接点を持ち、自社だけでサプライチェーンを完結できる立場にあります。