日本経済新聞社は創刊50周年を迎えた日経産業新聞を3月29日付で休刊し、日経本紙や日経電子版にコンテンツを統合していくと明らかにしました。
企業環境は、生成AIの台頭や地政学的リスクの高まりなど、絶えず変化しています。このような状況に対応するため、日経産業新聞は「読みたい時に最新情報を得られる」電子版の特徴を活かし、企業の動きをより迅速かつ深く報じる方針です。
電子版では、トップ画面のデザインを見直し、新たに「ビジネスデイリー」というビジネスニュースコーナーを設けることで、最新の企業情報へのアクセスを容易にします。また、業界やテーマ別にコンテンツをまとめた一覧ページも新設し、ユーザーが興味のある情報を効率的に探せるようになります。
さらに、日経産業新聞の強みである国内外の企業動向の詳細な報道を電子版で継承し、読者に次のビジネスのヒントを提供します。テーマごとに深掘りした専門情報は、有料メディア「NIKKEI Prime(日経プライム)」シリーズを通じて提供されます。このシリーズは、デジタル規制やビジネスのトレンドを解析するメディアとして、新たに立ち上げられる予定です。
日経本紙においても、朝刊のビジネス面を刷新し、ページ数を増やすことで、電子版で発信されたコンテンツを一覧性の高い形で提供します。これにより、ビジネスに役立つ多様な視点が読者に届けられることになります。