ビジュアル制作の株式会社アマナは、2023年12月期において、産業競争力強化法に基づく特定認証紛争解決手続(事業再生ADR手続)および事業再生計画の成立により、債務超過解消したと明らかにしました。
アマナは2023年9月末時点で約38億円の債務超過に陥っていました。これに対応するため、株式会社 Infinity brand capital とのスポンサー契約を結び、全ての取引金融機関から約53億円の債務免除を受けることで合意。2023年12月28日には、Infinity brand capitalによる増資が行われ、債務超過が解消されました。
更に2023年12月から2024年1月にかけて、販売管理費の削減を実施しました。具体的には、天王洲オフィスの最適化、人員数の適正化、ITシステム費用の適正化、資本政策および上場維持に関わる費用の削減などが行われ、2024年12月期には約20億円(約27%)の削減を見込んでいます。
これらの取り組みにより、営業利益の創出が可能な財務体質へと転換できたと同社は述べています。また、顧客の業種やニーズに応じた提案が可能な組織へと再編し、顧客の課題解決と競争力強化に貢献する方針です。クリエイティブな力をさらに発揮し、顧客の期待を超えるサービスを提供していくとしています。