大日本印刷株式会社(DNP)と株式会社トゥ・ディファクトらが共同運営するハイブリッド型総合書店「honto」は、株式会社宮脇書店との提携を発表しました。本提携により、hontoは書店業界への貢献とさらなるサービス強化を目指します。
hontoは、2012年5月に電子書籍ストアとネット通販(e-hon、丸善ジュンク堂書店ネットストア)と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂などのリアル書店を連携させた総合書店としてサービスを開始しました。電子書籍・通販・店舗の3チャネルを通じたハイブリッドサービスを提供しています。一方、宮脇書店は、日本最大の店舗数を誇る「宮脇書店」を展開しています。
今回の宮脇書店との協業により、地域に根付いたリアル書店と、いつでもどこでも購入可能な電子書籍ストアの強みを活かし、相互送客を促進していきます。
提携の第一弾として、2024年11月より「honto新規入会促進キャンペーン」を展開することになりました。「宮脇書店」および同社の子会社が展開する「明林堂書店」計211店の店頭にてポスターを掲載するほか、栞を配布。hontoへの入会または電子書籍の購入により、hontoと宮脇書店の双方で利用可能な「図書カードNEXTネットギフト」が抽選でプレゼントされるキャンペーンとなっています。
■ポスター

■栞

今後は、hontoが保有するマーケティングデータを活用してDXを推進する計画で、購買行動データに基づいた関心の高いジャンルの書籍情報や、リアル書店と電子書籍ストアで双方のキャンペーン情報を発信することなどを検討しています。hontoの知見を宮脇書店と共同で活用し、補い合うことにより協業の幅を広げていく考えです。
両社の狙いは、これらの取り組みを共同で進めることにより、生活者と本との接点を増やし、書店業界全体を活性化することです。本提携により、リアル書店と電子書籍ストアの相乗効果が期待されます。出版・書店業界の活性化に向けた新たな取り組みとして、今後の展開が注目されます。