大広と博報堂は、関西の価値観に注目した新たなプロジェクト「omoroi-being」を立ち上げました。このプロジェクトは、「これからの幸福感」プロジェクトの発展的活動として位置付けられ、関西特有の価値観を基盤とした活動体となります。
「omoroi-being」プロジェクトは、人生100年時代といわれる中で急速に変化しつつある「豊かさ」や「幸せ」の形に着目しています。効率重視やスピード最優先の生き方に限界を感じる現代において、関西独特の価値観である「omoroi(オモロイ)」が、幸福感を拡張し、生活や働き方を再定義する可能性を秘めていると捉えています。
大広と博報堂は、「omoroi-being」を「効率性だけでなく、矛盾を楽しみ、無駄の中にも価値を見出し、人生を面白くする生き方」と定義。この価値観は、「本音→共鳴→シェア」というサイクルを通じて、社会や人とつながりながら幸福感を広げる「関西らしさ」に基づくものです。
具体的な活動として、まず、国内外に関西の価値観を発信する専用サイト「omoroi-being」を開設します。また、人材育成や組織変革の領域などにおいて、産官学による連携プログラムを推進する予定です。プログラムを通じて、次の世代に「omoroi-being」の価値観を伝えていきます。さらに、企業および地域社会が新しい価値を創出するための事業共創へと展開していきます。
本プロジェクトは、2022年11月18日に発表された「はたらく世代の幸福感調査(関東・関西編)」の成果を踏まえています。調査では、関西で重視される「本音・共鳴・シェア」の文化が、閉塞感を打破し、心と体の健全さをもたらす可能性が示唆されました。
大広と博報堂は、「omoroi-being」プロジェクトを通じて、関西独特の価値観や美意識をグローバルに発信し、時代にふさわしい豊かさを共創することを目指しています。これにより、関西エリアの活性化につながる活動に取り組んでいく方針です。
本プロジェクトは、効率性や速さだけでなく、人生の面白さや豊かさを重視する新しい価値観を提案しています。今後、専用サイトや産官学連携、事業共創の取り組みを通じて、この価値観がどのように社会に浸透し、影響を与えていくのか注目されます。