LINEヤフーは2月7日、情報空間の健全性確保のための取り組みについて特設サイトを公開しました。
同サイトでは、「誹謗中傷を防ぐ」「偽・誤情報の拡散を防止する」「詐欺行為などの犯罪を抑止する」「情報リテラシー向上をサポートする」の4つのトピックスに分けて、同社の主な取り組みを紹介しています。
特設サイトの公開は、2月11日の「セーファーインターネットデー」に合わせたものです。セーファーインターネットデーは、より良いインターネット環境づくりを推進するために、180以上の国や地域が参加する取り組みとして毎年2月に設けられています。
LINEヤフーでは、これまでもユーザーが安全安心にサービスを利用できるよう、様々な取り組みを推進してきました。サービス別に対策を行うほか、情報リテラシー向上のための啓発・教育に関する活動にも取り組んでいます。2025年1月22日に総務省などとの官民連携プロジェクト「DIGITAL POSITIVE ACTION」への参画も表明しており、関係機関との連携や各種取り組みを一層強化していくとしています。
特設サイトでは、誹謗中傷対策として、「Yahoo!ニュース コメント欄」「Yahoo!知恵袋」「LINEオープンチャット」などの投稿型プラットフォームサービスにおける不適切な投稿防止のためのガイドライン設置や、AIと人の目を併用した24時間パトロールの実施について紹介しています。
また、偽・誤情報の拡散防止策として、「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!天気・災害」などのメディアサービスにおいて、正確な情報発信やリテラシー向上のための啓発を行っているほか、投稿型プラットフォームサービスでは注意喚起や各ガイドラインに則ったモニタリングチェック・違反投稿の削除対応、ユーザーからの通報機能設置などを実施しています。
さらに、詐欺行為を防ぐため、「Yahoo!広告」「LINE広告」と「LINE」では、審査やユーザーからの通報も含めたモニタリング、注意喚起文言の掲出などを強化しているほか、公的機関とも連携しながら対策を行っています。
LINEヤフー上級執行役員 ガバナンスグループ長の姉尾正仁氏は、「情報空間の健全化は、国内最大級のインターネット企業であるLINEヤフーにとって重要なテーマです」と重点的に取り組んでいることを明かし、「今後も省庁をはじめとした関係機関や有識者との連携を深め、情報空間の健全化に一層力強く貢献したい」と述べています。
LINEヤフーは、安全安心にサービスを利用できる環境づくりに努めるとともに、インターネットの力を通じて、より豊かで便利な暮らしの実現に貢献していくとしています。本取り組みのように、正確な情報発信やリテラシー教育を通じて、ユーザーが安心して利用できるインターネット環境を提供するメディア企業の責任が重視されるようになっていきそうです。