東洋経済新報社は、山田俊浩氏が、2025年3月に新設される「総編集長」に就任する人事を発表しました。同社の130年を超える歴史の中で初めて、「週刊東洋経済」と「東洋経済オンライン」を統括するポストが設けられます。
山田氏は1993年に東洋経済新報社に入社し、「週刊東洋経済」編集長や「東洋経済オンライン」編集長を歴任。両メディアの特性を熟知した人物です。
今回の人事の背景には、デジタル時代における経済メディアの変革があります。東洋経済新報社は「健全なる経済社会を先導する」という創業理念を現代に即して実現するため、メディアのあり方を見直す必要性があると判断し、「週刊東洋経済」と「東洋経済オンライン」を統括するポストを定めることを決定しました。
「週刊東洋経済」は1895年に創刊された日本最も長い歴史を誇る週刊誌であり、客観的で信頼度の高い情報を提供してきました。一方、「東洋経済オンライン」は2003年にサービスの提供を開始し、2012年に全面リニューアル。独自の企業・経済記事や、膨大な企業データベースからなるランキング、コラムニストによる記事などを扱うビジネス誌系サイトです。
新体制では、両メディアの強みを生かしつつ、デジタル時代に適応した情報発信を目指すとみられます。経済・ビジネス情報の提供方法が大きく変化する中、東洋経済新報社の今後の進化に注目が集まりそうです。