アルファサードは、機械学習によるやさしい日本語化支援サービス「伝えるウェブ」を自治体・医療機関・教育機関などを対象に、2026年3月31日までの期間限定で無料提供するキャンペーンを開始しました。
「伝えるウェブ」は、語彙の制限や分かち書き、ふりがなの追加などをAIが自動で行う国内初のサービスです。ホームページ一式の自動変換のほか、「やさしい日本語エディタ」を利用した印刷物や掲示物の作成も支援します。
「やさしい日本語」は、一般的に使われる日本語よりも簡単でわかりやすい日本語を指し、在留外国人のほか、子どもや高齢者、障害のある人など、さまざまな人々への情報伝達に活用されています。
外国人住民などから「お知らせやチラシをやさしい日本語で読みたい」という要望が出るものの、通常のウェブサイト作成や印刷物制作と比べて手間がかかるという課題がありました。また、災害や感染症対策といった日常生活に必要な情報は、より多くの人に伝える必要があります。こうした需要から、「伝えるウェブ」は、自治体や民間企業での導入が増加しています。
「伝えるウェブ」で利用している「やさしい日本語化エンジン」と多言語音声翻訳を組み合わせた「やさしい日本語化支援アプリ」の試作品は、2020年に総務省と国立研究開発法人情報通信研究機構「NICT」が主催する多言語音声翻訳コンテストで総務大臣賞を受賞しました。現在の「伝えるウェブ」サービスについて外国人留学生を対象としてアンケート調査を実施したところ、85%が「わかりやすくなった」と回答しています。
無料キャンペーンの対象は、地方自治体・地方自治体に準ずる団体、公立文化施設、医療機関、教育機関、日本語教育機関、NGO/NPOなど。新規申し込みに限り、2026年3月31日までの利用が無料となります。無料期間以降の契約は、必須ではありません。製品サイトでは、サービスによる翻訳を試せるページを公開しています。

アルファサードは2025年7月2日から4日にかけて東京ビッグサイトで開催される「自治体・公共Week2025」にも出展予定で、多文化共生社会の実現に向けた取り組みを加速させています。