インプレスと丸善CHIホールディングスは6月6日、ITエンジニアを対象とする技術書読み放題サービスの企画運営を行う合弁会社「テックリブ」を設立したと発表しました。
新会社テックリブ社の資本金は7500万円で、インプレスが60%、丸善CHIが40%を出資します。代表取締役社長にはインプレスの代表取締役社長である高橋隆志氏が就任しました。
同社が運営する技術書読み放題サービス「テックリブ」は2025年秋にサービスを開始する予定です。インプレスの取扱い書籍だけでなく、複数のPC・IT系出版社の書籍を同時に提供することで、幅広いジャンルをカバーし、ITエンジニアそれぞれのニーズに対応します。
背景には、国内140万人とされるITエンジニアの継続的な学習需要があります。ITエンジニアは一度言語を習得しても、常に知識のバージョンアップや新しい言語の習得、IT資格の取得、新技術の動向把握が求められます。また企業でのITエンジニア採用も増加し、ゼロからITスキルを学習する人も増えている状況です。
最新の知識・開発言語を体系的に学習するために、技術書籍が役立ちます。「テックリブ」は幅広いジャンルをカバーした技術書籍の読み放題サービスに加え、将来的には書籍の多彩な検索や映像による解説なども提供していくことを計画しています。
書店数の減少に伴う紙の出版物販売数のダウン、用紙や印刷費のコストアップや本離れなど、出版業界にとって厳しい状況が続いています。両社は、「テックリブ」を利用することで、本から体系的に知識を得る素晴らしさを再発見できるようにし、新たな読書体験を紙の出版物の販売にもつなげていきたいとしています。