デジタル決済大手の米PayPalは10月7日、新サービス「PayPal Ads Manager」を発表しました。同社が抱える数千万規模のスモールビジネス(SMB)事業者が、自社のウェブサイトやアプリを活用して広告収益を得られる仕組みで、2026年初頭に米国で提供を開始、英国とドイツにも順次展開する予定です。
これまで「リテールメディア」と呼ばれる分野は、AmazonやWalmartなど一部の巨大ECプレイヤーが参入し、高い利益率を誇る新たな収益源として注目されてきました。PayPalはこの市場を「スモールビジネスに開放する」としており、同社広告部門のマーク・グレザーSVPは「中小企業がこの成長モデルに参加できるようにする」と述べています。