キメラ、記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」国内提供開始

株式会社キメラは、米国発の記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」の国内向け提供を開始します。これまで、ページビューや閲覧時間などの指標で明らかにならなかった記事コンテンツのユーザー閲覧体験を、エンゲージメントを主な指標とし、記事コン…

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キメラ、記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」国内提供開始

株式会社キメラは、米国発の記事コンテンツのエンゲージメント分析ツール「Chartbeat」の国内向け提供を開始します。これまで、ページビューや閲覧時間などの指標で明らかにならなかった記事コンテンツのユーザー閲覧体験を、エンゲージメントを主な指標とし、記事コンテンツの分析と最適化をサポートし、サイトに訪れるユーザーのロイヤリティを高めるためのインサイトを提供します。

パブリッシャーのメディアビジネスが現在、欧米をはじめ全世界的に激変しています。「ページビューを増やし広告収益を伸ばす」というこれまでのモデルから、記事コンテンツを核としたイベント開催やコミュニティー作り、有料購読など、メディアビジネスの収益モデルが変化しつつあり、今後は質の高い記事コンテンツを提供し、ロイヤリティの高いユーザーをいかに囲い込めるかがメディアビジネスで重要になるといいます。

キメラは記事コンテンツのエンゲージメント可視化・分析ツール「Chartbeat」を開発・提供する米Chartbeat, Inc.と今年1月にパートナーシップ契約を締結し、2月1日から日本国内の総代理店として営業とサポートの提供を開始します。

ChartbeatのReal-Timeダッシュボード

Chartbeat, Inc.は米国ニューヨークに本社を構え、パブリッシャー向けのコンテンツインテリジェンスプラットフォーム「Chartbeat」を提供している。デジタルのパブリッシング組織がChartbeatを使うことで、ユーザーがどの自社コンテンツにエンゲージしているのかを理解できるようにしているといい、現在、世界65カ国の顧客と提携し、世界の大手メディア組織へのビジネス価値の理解、測定、構築を支援しています。

「Chartbeat」は記事コンテンツごとにユーザーのロイヤリティを可視化して分析できるのが特徴で、デスクトップパソコンやスマートフォンといったデバイス種別、TwitterやFacebookなどソーシャルメディアのそれぞれの反応、「新規」「再訪問」「ロイヤルユーザー」の行動を、簡単な操作で可視化・分析できるといいます。数秒ごとのリアルタイムで表示できるほか、過去の期間の実績を素早く出力できるとしています。

Chartbeatの主な機能
・Real-Time 現在のアクセス状況の計測データを、数秒ごとのリアルタイムで表示
・Historical 期間を区切り、過去の計測を分析
・Reports サイト、セクション、著者単位で定型レポートを出力
・Advanced Queries さまざまな条件を指定して詳細にレポート抽出。「1回のみ」のほか、「日次」「週次」など繰り返しで実行可能
・Heads Up Display 計測データを実際のページに重ね合わせて表示
・Headline Testing ヘッドライン(記事一覧)のユーザーエンゲージメントを最適化するテスト
・Big Board 大型ディスプレイ向け指標表示モード
・Mobile App スマートフォンで「Real-Time」を確認できるiPhone、Androidアプリ

キメラは、メディアの記事コンテンツ評価と質の向上、記事コンテンツのマネタイズに貢献するツールやプロダクトのパートナーシップ提携を進めると同時に、自社開発のサービスやプロダクトも提供し、アジア圏にも展開していくといいます。

キメラ・取締役COOの大東洋克氏は「日本とアジアのパブリッシャービジネスを支援する事業をスタートします。大きく変化する広告ビジネスの影響でさまざまな課題を抱える多くのパブリッシャーは、未来に対するビジョンを模索しています。Chartbeatとのパートナーシップを通じ、パブリッシャーに新たな成長をつなぐためのツールを提供し、メディアの新しい価値の創造と提案を続けていきます」とコメントしています。

Chartbeat, Inc. CEO John Saroff氏は「Chartbeatは世界中、そしてアジア、特に日本国内で拡大を続けています。 我々はキメラと協力し、また日本のメディア業界の専門知識を生かすことで、国内トップのパブリッシャー各社とのより深い関係を築いていけることを大変うれしく思っています」とコメントしました。

《Nakashima Takeharu》

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Nakashima Takeharu

「佐賀経済新聞」編集長。県内で開催のアジア最大級の熱気球大会では広報・メディア対応とネットコミュニケーションを担当。

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