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今週のテーマ解説 20年で地方記者の75%が消滅、日本はどう学ぶか?
「MuckRack」と非営利団体「Rebuild Local News」が発表した「地方記者指数2025」は、アメリカの地方ジャーナリズムが直面する危機の深刻さを、郡レベルの詳細なデータで初めて明らかにしました。その結果は衝撃的で、2002年以降、地方記者の数は約75%減少し、現在では人口10万人あたりわずか8.2人の地方記者しか存在しません。これは2002年の40人から劇的な減少です。
この報告書によると、アメリカ全土で約2万7000人の常勤地方記者相当が、9万7000の市町村や郡などの地方自治体をカバーしています。しかし、1000以上の郡(全米の郡の3分の1)には、常勤記者が一人もいない状態です。さらに、全郡の3分の2にあたる地域に住む2億1700万人のアメリカ人が、すでに低い全国平均を下回る報道体制の中で暮らしています。