ウォール・ストリート・ジャーナル、新たなニュースルーム戦略を発表・・・5つの注力領域で多数の採用

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、印刷とデジタルの双方を展開しながら、デジタルプラットフォームの拡大にリーダーシップとワークフローを集中させるため、上級スタッフの採用や体制強化を図ってきました。今回、更なるデジタル成長に向けて、新たなニュース…

企業 その他
ウォール・ストリート・ジャーナル、新たなニュースルーム戦略を発表・・・5つの注力領域で多数の採用
  • ウォール・ストリート・ジャーナル、新たなニュースルーム戦略を発表・・・5つの注力領域で多数の採用
  • ウォール・ストリート・ジャーナル、新たなニュースルーム戦略を発表・・・5つの注力領域で多数の採用

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、印刷とデジタルの双方を展開しながら、デジタルプラットフォームの拡大にリーダーシップとワークフローを集中させるため、上級スタッフの採用や体制強化を図ってきました。今回、更なるデジタル成長に向けて、新たなニュースルーム戦略と研究開発チームを創設すると発表しました。

WSJではニュースルームに新たな部門を追加し、30以上の新しい求人を掲載。これらの新しい部門は、新しいテクノロジー、視聴者の増加、コミュニティ、およびニュース提供の革新を目的としています。これらはオリジナルのコンテンツ、ストーリー、そしてニュース提供機能を向上し、全部門と取材力に力を入れていくと報じています。

新しい仕事の候補には、開発者、設計者、製品管理者、データスペシャリスト、そしてジャーナリストも含まれます。これらのチームは数多くの記事作成の業務が含まれ、共同作業のための新しい手法を見つけるというWSJの目標を進め、様々なスキルを持ったチームメンバーと直接仕事を進めることになります。WSJでは、ジャーナリスティックな感性と経歴を持ち、適切なツールを用いて視聴者のため、WSJの事業に貢献してくる応募者を求めています。 

新しい求人は、5つの分野に分けられます。若年層視聴者部門、会員増強部門、ニュースルーム部門、顧客データ部門、そして研究開発部門です。

若年層視聴者部門:この多くの専門分野にわたる部門は、急成長中の視聴者、特に若い読者と積極的に関わり、会員のコネクションによって大学生視聴者を増加させた成功を拡大します。この部門は視聴者のためにオリジナルコンテンツを様々なツールで提供します。
これらの視聴者グループに対して、既存の報道を収集し、新しい価値を付加してパッケージ化します。

会員増強部門:この部門では、会員増強の拡大に​​役立つコンテンツの実施・実行に焦点を絞ります。この部門は3つのチームに分けられます。1つ目のチームは、見出し、タグ付け、パッケージング、およびSEOに焦点を合わせます。2つ目のチームは、ニュースレターやランキングなど、既存のコンテンツをニュースルームやオリジナルの記事と連携して新たなサービスとして作成します。
3つ目のチームは、コメントシステムとWSJが作成する新しいツールを通して、読者を集める方法を模索しながら、視聴者との継続的なやり取りを促進するように働きかけます。

ニュースルーム部門:この部門は、ニュースルームのアイデアポータルに提供されている優れたアイデアを整理し、優先順位を付けて実行し、他のチームが必要とする新しい機能を構築します。このチームでは、新しいストーリーテリング戦略、報道機能と情報提供のため、全てのニュースルームのアイデアに対して、情報工学と製品デザインの専門知識を提供します。

視聴者データ部門:この部門では、視聴者データの分析を次の段階まで進める予定です。加工データの開発、視聴者層の分析、及び新しい視聴者データの分析を行います。様々な視聴者に最も価値のある経験を提供し、将来必要なデータインフラストラクチャを設計するためにDow Jonesのテクノロジーと提携するために使用できる予測モデルも開発します。このチームは、視聴者を増やすにつれて、データサイエンスを戦略的思考に追加する上で重要な役割を担う予定です。

研究開発部門:この既存の部門は、引き続き研究開発の最高責任者であるFrancesco
Marconiが率いる予定です。 昨年チームが設立されて以来、機械学習と人工知能を専門とする複数の常勤データ科学者が加わり、何人かの客員研究員がいました。ラボでは、ML向けのエンジニアを追加して、視聴者向けのツールやニュースルームのツールを開発する予定です。アイデアポータルの立ち上げ、人工知能に関する革新的な研究、「ディープ・フェイク」ビデオの作成、性別代名詞判別ツールの作成、ストーリーに関する聴衆の会話を盛り上げるための新しい機能の開発など、チームはすでに大きな成果を出しています。

WSJでは、以上の5つの部門で採用を行い、裏付けの取れた報道、観客の考えを重視したアプローチ、そして高い水準の創造性と卓越性をもって、独自の方法でニュースとエンタープライズジャーナリズムを作り続けるとしています。

以下のURLに新しい求人情報が掲載されています。

https://wsj.jobs/

《安西鎌克》

関連タグ

特集