世界ニュース発行者協会(WAN-IFRA)は現地時間7月2日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が使用しているプロダクト開発手法について紹介しました。
WAN-IFRAによると、従来のニュースメディアでは、デジタル移行の過程で部門間の連携がうまく取れていないという課題があったとのことです。WSJは、「メンバー」「オーディエンス」「カスタマー」「ユーザー」の頭文字をとった「MACU」に焦点を当てたアプローチを採用し、この課題を解決したとしています。
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「MACU」に焦点を当てた体制づくり
WSJのニュース戦略責任者、最高プロダクト・技術責任者のLouise Story氏は、既成概念にとらわれず、従来とは異なる方法で事業を進めることが求められる現代において、異なる部門の従業員をまとめることは極めて重要であると述べています。
そこで採用したのが、「MACU」に焦点を当てたアプローチです。WSJは「MACU」について、ニュース編集室でプロダクト文化を発展させるのに役立つアプローチだとしています。このアプローチにより、ニュース編集室、カスタマーサービス、プロダクトデザイン、テクノロジー、メンバーシップなどの複数部門を結びつけ、共通の目標に向けて取り組めるとのことです。