「WHAT」を考える為の「HOW」がメディアの課題を解決・・・カーツメディアワークス 小川 貴史 執行役員に聞く

「デジタルメディアに挑戦する人々の学びの場」としてMedia Innovation Academyを開設いたしました。7月18日(木)にメディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」をテーマとしたイベントを開催いたします。 登壇者でもある株式会社カーツメディアワークス 執行役員 兼…

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「デジタルメディアに挑戦する人々の学びの場」としてMedia Innovation Academyを開設いたしました。7月18日(木)にメディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」をテーマとしたイベントを開催いたします。

登壇者でもある株式会社カーツメディアワークス 執行役員 兼 デジタルマーケティング事業部長 シニアコンサルタント を務める小川 貴史氏にメディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」についてお尋ねしました。

小川 貴史氏のご経歴は下記の通りです。

電通ダイレクトフォース(現電通ダイクトマーケティング)やデジタルマーケティングコンサルティング会社ネットイヤーグループでの業務経験を活かし、現職(PRエージェンシー)では旧来から行われてきたPR会社の支援サービスに加えデータドリブンな意思決定のアシストやデジタルマーケティング連携させる支援を行う。マーケティング戦略策定を行う為の分析支援やアドバイザリーが主なスコープ。2018年11月末に「統計学が最強の学問である」シリーズ著者 西内啓氏の推薦書籍「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」を出版。

―――これまでの経歴と簡単に自己紹介をお願いします

一環してマーケティング支援会社の立場で仕事をしてきました。イベント現場の技術オペレータからキャリアを開始し、企画、営業、プロデュースへ、そして総合広告会社、インターネット専業代理店、デジタルマーケティングコンサル会社とステップアップし、今はPR会社カーツメディアワークスでマーケティング全般のコンサルティングなど行っています。

―――現在、携わられているお仕事について教えてください

最近多いのはマーケティング支援会社の支援です。TVCMなどのマスを使って世の中を動かす右脳的な支援と、ITコンサルまたはデータ分析による示唆を出す左脳的な支援。この双方を経験してきたこと、ベースは営業マンで講演や研修をやる様になり、ファシリテーションスキルにも自信があるため、その経験を活かして、自分の稼働を提供する様な仕事が多いです。

―――なぜその仕事に携わることになったのでしょうか

総合代理店の営業マンだった時に、弊社の代表とPRで協業して以来10年超の付き合いがあり、はじめて出した拙書「Excelでできるデータドリブン・マーケティング」の書籍化のアドバイスも頂いていた縁から、既存のレガシーなPR支援に付加する武器としてのデジタルやデータ活用のノウハウを共有する目的でジョインしました。

―――その仕事の魅力はなんですか

私は中堅または大手代理店の子会社またはデジタルマーケティングコンサルティング会社など、マーケティング支援企業としては、比較的大きな企業の中で営業として結果を出していましたが、大きな企業ならではの「制約」もあります。カーツメディアワークスはベンチャー企業なので、「制約」があまり無いことが魅力であり、クライアントに良いパフォーマンスとして還元できる可能性が高まる場面があることです。

―――メディアが果たすべき役割についてどう思いますか

noteやSNSなど個人がメディアになる時代、パブリックなものとしての(企業が運用する)メディアは、個人には行えない情報発信の役割として、情報の質の担保などがより重要になるのではないかと考えます。

―――メディアのマネタイズ方法についてご意見を聞かせてください

私の専門分野の一つが、時系列データ解析によってネット広告で店舗売上(リアル)TVCM(リアルメディア)によってネットの売上を定量化するなど、クロスチャネルの分析になります。

マーケティング・ミックス・モデリングと言います。日本のマーケターの全般的な統計リテラシーが低いので、その知識と共に浸透させる為に書籍出版などの活動をしてきましたが、ネット広告でのマネタイズについては、ダイレクトマーケティング文脈のCPAで思考停止していたら、立ちいかなくなると思います。

―――メディアの運営のコツについてご意見を聞かせてください

バズフィードの様な「分散型メディア」思考での運営が重要だと思います。拙書の購入特典で「分散型メディアマーケティング」活用についての論考をご提供しています。

―――メディアの新規事業についてご意見を聞かせてください

出版社の新規事業やデジタルシフトの相談は過去(4~5年前)に良くお聞きしました。最先端の動画技術を担いでいた時期があったためです。ただ、動きや意思決定が遅い企業が多い印象でしたね。

私に限らず、有識者または失敗も含めた経験者の意見を聞いて、戦略設計をすべきかと思います。HOWより、WHAT、WAHTよりWHYといった論点がありますが、正しく確からしいWHATを定義するリテラシーが低い経営者やマーケターが多いと思います。

―――メディアの未来はどうなっていくと思いますか

バズフィードの様な分散型メディア視点や、「情報銀行」の様な思想で、ユーザーが自らの履歴データを提供することで、自らのメリットを提供してくれる様なメディアが生き残ると思います。

―――イベントにいらっしゃる方々へのメッセージをお願いします

マスマーケティング時代には得られなかった行動データをいかにして活かすか?多くのマーケターが注目しておりそれを支援するツールも爆誕し活用される機会も増えていますが、目的不明瞭のままデータ集めに躍起になったり多様なKPIに翻弄されたりと、多くのリソースを浪費しているマーケターも多いと感じています。

デジマの「HOW」の手法や情報が増えたことでその活用に思考が偏り、マーケターが「WHAT」を考え抜く機会が相対的に減ってしまい、正しく、または確からしくそれを設計するチカラを養うことのほうが重要では?

そんな課題感を持って活動しているため、デジマの「HOW」については、たいしてお話はできませんが、「WHAT」を考える為の「HOW」については、あまり聞かない話ができるかもしれません。皆さまとお会いできること楽しみにしております。

Media Innovation Academy メディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」をテーマに16名が集結!イベントは18日(木)です

株式会社イードが運営するMedia Innovation が、「デジタルメディアに挑戦する人々の学びの場」としてMedia Innovation Academyを開設いたしました。リアルな交流、協業が生まれることを目的としており、オンライン、オフライン合わせたコミュニティを形成していきます。

今回のイベントは下記16社の方々に5分ほどプレゼンいただき、その後、メディアの「マネタイズ」「新規事業」「運用」をテーマに、座談会を実施いたします。

アドテクノロジー、テレビ・雑誌・新聞のデジタルメディア、メディア業界のオープンイノベーション、メディア担当者が知っておくべきマーケティングのテクノロジー、ブロックチェーンなどの新規ビジネス、メディア起点の横展開、顧客データを活用したメディアビジネス、海外メディアの動向、カテゴリー特化のバーティカルメディア、インフルエンサービジネス、メディアが行うオンラインサロン、メディア業界の再編ファンド、など、盛り沢山の内容でお送りいたします。

■概要
日時 2019年7月18日 (木) 19:00 – 22:00
会場 Speee Lounge:〒106-0032 東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル4階
  (東京メトロ日比谷線、都営大江戸線六本木駅、4a、6番出口から徒歩7分)
主催 株式会社イード/ 株式会社メディアインキュベート

■スケジュール
18:30 開場
19:00 開演、主催者挨拶
19:05 各登壇者からプレゼンテーション(16社)
20:30 パネルディスカッション
21:15 懇親会(軽食とドリンクを用意します)
22:00 終了

チケットはPeatixで販売中です

《浜崎 正己》

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浜崎 正己

浜崎 正己

メディアの立ち上げと運用を支援する(株)メディアインキュベート の代表。1988年千葉県生まれ。Twitter : https://twitter.com/masaki_hamasaki

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