新型コロナウイルスでプロフォトグラファーの90%が収入減

ピクスタ株式会社が運営する出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」とコンテンツワークス株式会社が運営するプロフォトグラファー向けのフォトブック作成サービス「Photoback for Biz(フォトバック フォー ビズ)」が合同で、会員フォトグラファーに向けた新…

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新型コロナウイルスでプロフォトグラファーの90%が収入減

ピクスタ株式会社が運営する出張撮影プラットフォーム「fotowa(フォトワ)」とコンテンツワークス株式会社が運営するプロフォトグラファー向けのフォトブック作成サービス「Photoback for Biz(フォトバック フォー ビズ)」が合同で、会員フォトグラファーに向けた新型コロナウイルスによる仕事状況に関する実態調査を実施しました。

フォトグラファーの約9割が収入減、約7割は50%以上減収

新型コロナウイルスによって撮影案件、売上は例年に比べて変化はありましたか?

例年に比べ「ほぼなくなったと」いう回答が半数を占め、50%以上売上がダウンしたフォトグラファーを含めると全体の約7割にのぼることがわかりました。調査期間中に緊急事態宣言地域が全国に拡大したため、この影響はさらに大きくなっていると予想されます。

対策や工夫「できていない」が約8割

この状況に合わせた、撮影プランや物販などの工夫や提案はしていますか?

約80%のフォトグラファーは「特にしていない」と回答。残り約20%のフォトグラファーは、具体的な施策として、物販(フォトブック、フォトカード)に注力をしたり、来年に向けた撮影の提案を行うなどしていることがわかりました。

別の収入源の計画も約65%が不十分

影響が長期化(3月以上)した場合、別の収益源などを計画していますか?

「計画的できていない」という回答が約40%を占め、「考えているが浮かんでいない」「廃業を検討している」という回答を含めると、約65%が上手く計画できていないことがわかりました。「その他」の回答の中には、「副業の強化」や「廃業を視野に入れる」などが見られ、新型コロナウイルスの影響が長期化することに対し、フォトグラファーの不安が感じ取れる結果となりました。

国の生活支援策の認知は1割程度

国による個人事業主・フリーランスに対する生活支援策は知っていますか?

国の生活支援策についての理解度を問うと、ネット記事などでフリーランスへの支援策について情報発信はされているものの、「よく知っている」の回答は全体10%程度と低い結果となりました。また、「よく分からない」「知らなかった」の回答を合わせると約40%が支援策について理解が不十分と言える状況で、支援が必要な人に必要な情報が十分に届いていないことが伺える結果となりました。

外出自粛中はスキルアップとWebサイトのリニューアルに注力

外出自粛期間中にあなたが今後のためにやっておきたいことはありますか?

「撮影スキルや撮影ジャンルの知見を広げる」や「自社Webサイト等のリニューアル」など自身のスキル向上や改善できていなかったWebサイトなどのリニューアルを考えている方が多いことがわかりました。

【調査概要】
ピクスタ株式会社が運営する出張撮影サービス「fotowa」、及びコンテンツワークス株式会社が運営するプロ向けフォトブックサービス「Photoback for Biz」のフォトグラファー会員向けた、新型コロナウイルスによる仕事状況に関する調査。
調査名称:新型コロナウイルスによるフォトグラファー実態調査
調査期間:2020年4月10日~4月18日
有効回答数:267件

《Nakashima Takeharu》

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Nakashima Takeharu

「佐賀経済新聞」編集長。県内で開催のアジア最大級の熱気球大会では広報・メディア対応とネットコミュニケーションを担当。

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