メディアを「商品アイデアを出す場」に、 100万ユーザーが愛用する「LOCARI」がD2Cに全力投球する

世界的にオンラインのコマースが新型コロナウイルスの影響もあり成長しています。このコマースをメディアが取り入れていくためにはどうしたらいいか、逆にコマースとしてメディア的な要素を取り入れて進化していくにはどうしたらいいか、Media Innovationでは2ヶ月連続…

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メディアを「商品アイデアを出す場」に、 100万ユーザーが愛用する「LOCARI」がD2Cに全力投球する
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世界的にオンラインのコマースが新型コロナウイルスの影響もあり成長しています。このコマースをメディアが取り入れていくためにはどうしたらいいか、逆にコマースとしてメディア的な要素を取り入れて進化していくにはどうしたらいいか、Media Innovationでは2ヶ月連続特集として「メディアのビジネスモデルとしてのコマース戦略」(9月)、「メディア化するコマースの戦略」(10月)をお届けします。

株式会社Wondershakeが運営する女性向け情報アプリ「LOCARI」(ロカリ)は、ファッションからライフスタイルまで最新のトレンドや日常生活を豊かにする情報を発信し、月間100万人以上のユーザーに利用されています。

同社が現在力を入れているのが、独自のD2Cブランドの立ち上げ。10ブランドを計画しているということで、矢継ぎ早に新ブランドが発表されていっています。紆余曲折ありながら今の事業モデルに辿り着いたという、Wondershake共同創業者で代表取締役の鈴木仁士氏にお話を伺いました。

―――今の「LOCARI」に辿り着くまでは紆余曲折あったそうですね。創業から振り返ってもらえないでしょうか?

2011年に大学卒業と同時にWondershakeを起業しました。グローバルに挑戦できるc向けプロダクトを作ろうと思い、共同創業者4人で渡米して、今でいう「Tinder」のような位置情報を使ったSNSアプリを始めました。でも、就労ビザが取れず日本に戻ってきました。その後は、イベントアプリを作ったり、受託開発で凌いだりしていましたが、2013年にメディアEC構想として「LOCARI」というキュレーションコマースのアプリを作りました。

「LOCARI」が目指したのはエンタメ性の高いコマース体験でした。無味乾燥なECではなく、リアルで新しい商品に出会えるワクワクする楽しさをオンラインで実現したいと思っていました。また、広告ではなくコンテンツ経由で集客したいと考え、メディアが時代的にもニーズが高かったので事業をピボットさせ、LOCARIをコマース体験を前提としたメディアサービスとして成長させてきました。

女性を中心に100万人に愛用されている「LOCARI

メディアはアプリを軸に、広告ビジネスを中心に成長をさせてきました。広告事業を伸ばすために様々なtoB向けの認知拡大施策を打ちまして、2017年後半では本田翼さんを起用したTVCMも打ちました。2014年~17年は順調に成長していきましたが、同時に業界的にプレイヤーが毎年増えていき、広告ビジネス単体で会社をグロースさせる難しさも感じるようになっていました。その時期から、広告事業の次の柱としてEC事業を再度伸ばす判断をしました。

―――「LOCARI」のコマースはどのように始まっていったのでしょうか?


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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