Association of OnlinePublisher（AOP）とDeloitteによる調査の結果、2020年第2四半期(4-6月)における英国のデジタルパブリッシャーの収益は9,660万ポンドであり、前年同期と比較して14.3％減少したことがわかりました。英国が新型コロナウイルスの影響により長期間のロックダウンを実施したことを踏まえると、収益は予想より回復傾向にあると考えられています。
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収益の増減
サブスクリプション収益は4月から6月にかけて大幅に増加し、前年同期と比較して44.9％増の3,450万ポンドに達しました。しかし、最大の収益源であるディスプレイ広告は25.2％減少し、採用・スポンサーシップ・オンラインビデオなど、その他のカテゴリの収益も昨年と比較して減少しました。
2020年6月までの1年間の結果を見ると、サブスクリプション収益は前年比27％増の1億1,230万ポンドに達し、その他の収益も25.2％増加し3,830万ポンドでした。しかしこの収益の増加は、ディスプレイ広告・オンラインビデオ・スポンサーシップ・採用などのカテゴリにおける収益の大幅な減少を相殺できていません。ディスプレイ広告収益の減少は特に顕著に表れ1年間で4,540万ポンド減少し、デジタル総収益は6.4％減少しました。
B2Cパブリッシャーの収益は2020年6月までの1年間で7.5％減、ディスプレイ広告の収益は20.4％減でした。サブスクリプション収益はB2Cパブリッシャーにおいて特に好調で、1年間で41.9％増加しました。
B2C対し、B2Bパブリッシャーの収益は1年間で0.9％の緩やかな減少を示し、ディスプレイ広告は0.4％のみの減少でしたが、採用やその他の収益はそれぞれ24.5％、16.1％減少しました。オンラインビデオ収益は36.3％増加しましたが、いまだB2B収益のごく一部であり、サブスクリプション収益は8.1％増加しました。
