アクシオスなどが報じたところによれば、バイデン政権のホワイトハウス報道官のジェン・サキ氏が5月に辞任し、MSNBCのキャスターに転身するために独占交渉を行っているということです。Puckは2月に同氏を巡って、MSNBCとCNNが獲得に乗り出していると報じていました。
報道によればサキ氏は既にホワイトハウスの何人かの高官に辞任とMSNBCへの参画を伝えているということです。また、MSNBCは弁護士を交えて、この交渉が政府の規制に抵触しないか確認しているとのこと。交渉は大詰めで、独占的な会話が行われているそうです。
アメリカ政府の報道官がテレビに転身する事例は過去にも多数あり、1月にカラマ・ハリス副大統領の元上級報道官であるシモーン・サンダース氏もMSNBCと独占契約を結び、ストリーミングプラットフォームのPracockで番組を持ったということです。サキ氏も同様にPeacockで番組を持つようです。
サキ氏は43歳。2008年にオバマ氏の選挙チームに参加し、ホワイトハウスの報道チームに加わりました。トランプ政権の発足に伴い、CNNに転身していましたが、再びバイデン政権となりホワイトハウスの報道官として、日々の記者会見等を仕切り、安定感が評価されています。一方で、当初から1年程度で辞任する考えを示していたようです。