デジタルマーケティングやコンテンツプラットフォーム事業を展開する株式会社セプテーニ・ホールディングスが28日、2020年9月期の通期業績予想を下方修正すると発表しました。
修正後の予想は売上高170億円(▲20億円)、Non-GAAP営業利益12億5000万円(▲12億5000万円)、純利益7億2000万円(▲6億8000万円)としました。同時に発表した第2四半期の業績(10-3月)は売上高88億000万円(前年同期比+5.2%)、Non-GAAP営業利益(IFRSの営業利益から一時的要因を調整したもの、以下営業利益)11億6800万円(+14.3%)でしたから、下期は殆ど利益を見込まない計算です。
ただし、9月末まで影響が継続する事を前提とした保守的な数字であるとしていて、早期収束があった場合には相応に上振れるとしています。
新型コロナウイルス(Covid-19)の感染拡大の影響を保守的に見積もったもので、3月の影響額は営業利益で5000万円に留まりましたが、下期では売上高ベースで計画比20%程度のえいきょうを想定しています。一方、広告費削減や広告収益の減少があるものの、デジタルトランスフォーメーションの加速、巣篭もり消費、EC市場の拡大、トラフィックの増加などは中期的なプラスの要素もあるとしています。
同社の主力はデジタルマーケティング事業で、電通との業務提携も順調に進捗しているようです。急速に伸びているのはマンガアプリ「GANMA!」を中心とするメディアプラットフォーム事業で、売上高は上期までで前年同期比で43.9%増。依然として営業利益で4億6400万円の赤字となっていますが前年よりは5000万円縮小したようです。こらは広告、課金ともに伸びていて、「GANMA!」発のアニメ化クラウドファンディングなども行われているようです。